アストンマーチンF1、オプション行使でベッテルとの契約を延長「チームにとっての大きな財産」2022年もラインナップを継続
アストンマーティンF1チームは9月16日(木)、2022年シーズンも引き続きセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールのドライバーラインナップを継続すると発表した。
ストロールに関しては父がアストンマーティン・ラゴンダ会長である事から残留は確実とみられていたが、チームは公式に否定しているもののフェルナンド・アロンソにオファーを出したとの報道もあり、ベッテルに関しては残留を疑問視する声も上がっていた。
だがアストンマーチンは1年の延長オプションを行使して4度のF1ワールドチャンピオンとの契約を延長すると共に、2022年も同じドライバーラインナップでFIA-F1世界選手権に挑戦する決断を下した。
F1は来季よりダーティーエアーを抑えてグランドエフェクトを重視する次世代シャシーを導入する。ベッテルはこの規約変更によって大きなチャンスが得られずはずだとして、2022年シーズンへの意気込みを強めている。
「新世代のF1マシンでのレースが本当に楽しみだ」とベッテル。
「見た目もガッツリ変わるし、新しい技術レギュレーションが導入される事で、これまでよりも遥かに接近したレースが可能になるはずだからね」
「レースがもっとエキサイティングになることは、ドライバーにとってもファンにとっても歓迎すべき事だと思う」
「この変化はあまりに大きく、どのチームも完全に新たなスタートを切る事になるから、その意味で僕らアストンマーチンにとっては大きなチャンスとなるはずだ」
ストロールとしては来年も経験豊富なトップドライバーをチームメイトに迎える事になる。
「セバスチャンをチームメイトとして僕は来年、F1での6シーズン目に挑む事になる。来年も彼と一緒に旅を続けられる事を本当に楽しみにしている」とストロール。
「今年はまだ目標を達成できていないけど、その事でかえって、来シーズンの成功に向けてやる気がみなぎっている」
チーム代表のオトマー・サフナウアーは2022年のドライバーラインナップについて次のように述べた。
「ランスは現代のF1において最も才能豊かなドライバーの一人であり、その才能に加えて今では本格的なレースクラフトを身につけつつある」
「4度のワールドチャンピオンに輝き、271回のグランプリを走り、そのうち53回の優勝を果たしたセバスチャンもまた、我々のチームにとっての大きな財産だ」
「我々はライバルを決して過小評価する事はない。故に過剰な期待を抱くつもりはないが、ランスとセバスチャンは我々が用意するツールから最大限のパフォーマンスを引き出してくれるはずだ」
ローレンス・ストロール取締役会長は次のように述べ、息子とベッテルの来季の更なる活躍に期待感を示した。
「ローレーキの空力哲学を採用する2チームにとって今年のレギュレーション変更はマイナスに働いた。そのため我々にとって今年は期待外れのスタートとなった」
「だが過去数カ月を通して良い進歩を遂げているし、ランスもセバスチャンも優れたパフォーマンスを見せてくれている。来年も若い才能と経験豊かな専門知識という素晴らしいラインナップを継続できる事になり嬉しく思っている」
これでシートが未定のチームはアルファロメオとハースの2つを残すのみとなった。アルファロメオはバルテリ・ボッタスの起用を発表しているものの隣の席はまだ発表されておらず、ハースもまた2022年のラインナップを確定していない。