ザントフォールト・サーキットを周回するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年9月4日F1オランダGPのフリー走行3にて
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フェルスタッペン、メルセデスに大差の最速でポール最有力!代役クビサは健闘の走り / F1オランダGP《FP3》結果とダイジェスト

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F1第13戦オランダGPの土曜3回目のフリー走行が9月4日に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が公式予選前最後のプラクティスでタイムシートのトップに立った。

フェルスタッペンは終盤にソフトタイヤを装着。1分9秒623を記録して全車唯一となる9秒台に入れ込み、2番手バルテリ・ボッタスに対して0.556秒という圧倒的な差を築いた。3番手には0.794秒遅れでポイントリーダーのルイス・ハミルトンが続いた。

4番手はチームメイトからコンマ9秒遅れでセルジオ・ペレスがつけた。上位4台はレッドブル・ホンダとメルセデスが占めた。

70秒サーキットにおけるコンマ5秒差は極めて大きい。不測の事態がなければフェルスタッペンの母国ポールポジションは揺るぎない状況だ。

なおフェルスタッペンは初日FP2の赤旗下でランス・ストロール(アストンマーチン)を追い抜いたとして土曜午前に招集命令が下ったが、スチュワードはお咎めなしの裁定を下した

現地ザントフォールトはグランプリ2日目を迎えた土曜午前も晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温17℃、路面27℃のドライコンディションでスタートした。1回の赤旗を含め、FP3は前日のセッション同様にコースアクションが多い60分間だった。

開始から20分が経過したところでカルロス・サインツ(フェラーリ)がターン2の出口でリアを滑らせ、ターン3の外側のバリアに左フロントから衝突した。

前後ウイング、ノーズ、サスペンションを中心にSF21は大きなダメージを負い、今週末4回目となるレッドフラッグが振られた。ギアボックスの損傷が懸念される。

サインツは16番手、シャルル・ルクレールは9番手と、フェラーリ勢がこのセッションで目立ったパフォーマンスを見せる事はなかった。

その直前にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がターン10の出口でグラベルに飛び出し、あわやバリアに激突といったシーンがあったが、こちらは幸いにも接触には至らなかった。

アストンマーチン勢はストロールが7番手、ベッテルが8番手と、揃ってトップ10に入れ込む走りを披露した。

ランド・ノリス(マクラーレン)はターン9でグラベルに飛び出し、砂利を巻き上げながらコースに戻る場面があったものの、4番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にコンマ15秒差の5番手タイムをマークした。

キミ・ライコネンから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応が確認されたため、アルファロメオは代役としてリザーブドライバーのロバート・クビサにステアリングを託した。

ぶっつけ本番のザントフォールトに挑んだクビサは、同じC41を駆る15番手アントニオ・ジョビナッツィとのギャップを0.863秒に抑える19番手と健闘を見せた。

ミック・シューマッハ(ハースは)は前日に僚友ニキータ・マゼピンが餌食となったターン3イン側のグラベルに飛び出すも上手くコースに戻った。ただ、最終的にはチームメイトに0.23秒届かず、20番手最下位でヘルメットを脱いだ。

Q3進出を目標に掲げるアルファタウリ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが10番手、角田裕毅は17番手という結果だった。

全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1オランダグランプリ公式予選は、日本時間9月4日(土)22時からザントフォールト・サーキットにて行われる。

2021年F1第13戦オランダGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:09.623 13
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:10.179 +0.556 17
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:10.417 +0.794 22
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:10.526 +0.903 20
5 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:10.670 +1.047 16
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:10.781 +1.158 19
7 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:10.842 +1.219 19
8 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:10.872 +1.249 20
9 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:10.896 +1.273 20
10 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:11.005 +1.382 21
11 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:11.013 +1.390 19
12 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:11.083 +1.460 19
13 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:11.180 +1.557 23
14 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:11.274 +1.651 20
15 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:11.299 +1.676 20
16 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:11.940 +2.317 5
17 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:11.980 +2.357 29
18 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:12.136 +2.513 23
19 88 ロバート・クビサ アルファロメオ・フェラーリ 1:12.162 +2.539 28
20 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:12.366 +2.743 20

コンディション

天気晴れ
気温17℃
路面温度27℃

セッション概要

グランプリ名 F1オランダGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 ザントフォールト・サーキット
設立 1948年
全長 4307m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1オランダGP特集