ザントフォールト・サーキットを走行するスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、2021年9月3日F1オランダGPにて
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ最速、ハミルトン僅か3周 オイル絡みか…後れ取る角田裕毅は立て直し / F1オランダGP《FP2》結果とダイジェスト

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2021 F1第13戦オランダGP金曜2回目のフリー走行が9月3日午後にザントフォールト・サーキットで行われ、スクーデリア・フェラーリSF21を駆る跳馬ドライバー達がタイムシート最上部を占拠した。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)とニキータ・マゼピン(ハース)のアクシデントを理由とする2度の赤旗中断を経て、シャルル・ルクレールがソフトタイヤで1分10秒902の全体ベストを記録した。これにチームメイトのカルロス・サインツが0.154秒差で続いた。

コース脇に停車したセバスチャン・ベッテル駆るAMR21にERSトラブルの可能性があったため、40分近くの中断を強いられた午前のFP1を終えて、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は青空のもと、気温21℃、路面35℃のドライコンディションでスタートした。

ただ、予定より5分遅い現地14時5分、日本時間22時5分からの開始となった。スチュワードは現時点でその理由を説明していない。

セッション開始から程なくして「エンジンパワーを失った」と無線で報告した後、ハミルトンがターン8脇にクルマを停めた。原因は明らかにされていないが、オイルシステム関連に問題が生じていた可能性が取り沙汰されている。セッションは残り42分で再開された。

1台を失った事でメルセデスは予定していたプログラムを変更。バルテリ・ボッタスに全てを託す事となった。来季アルファロメオ移籍が囁かれるフィンランド人ドライバーは全車最多となる33周を走り込み、エステバン・オコン(アルピーヌ)に次ぐ4番手タイムでヘルメットを脱いだ。

開始30分を経て、今度はマゼピンがターン11のブレーキングでリアを失ってグラベルに飛び出した。車両回収のために再びレッドフラッグが振られ、全車がピットレーンへ戻った。

この影響でマックス・フェルスタッペンはタイム計測中断を強いられ、ボッタスから0.132秒遅れの5番手でクルマを降りた。レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表によるとRB16Bはターン11と12で苦戦している。

詳細不明のマシントラブルの影響でFP1の大部分を失った角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は31周を重ね、7番手タイムをマークした僚友ピエール・ガスリーから0.634秒落ちの13番手を記録。後れを取りながらも新生ザントフォールトに上手く合わせ込んでいった。

ザントフォールトは同じくジョン・フーゲンホルツが手掛けた鈴鹿サーキット同様にコース脇をグラベルが取り囲むレイアウトであるため、コースオフは即座にコーションの対象となり得る。

結局この日は計3度の赤旗によってトラックライムが大幅に失われたため、タイムシートから導き出せるものは限定的だ。だが、フェラーリSF21がザントフォールトにマッチしている事は確かなように思われる。

2021年F1第13戦オランダグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月4日(土)19時から1時間の日程で開催される。

2021年F1第13戦オランダGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:10.902 29
2 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:11.056 +0.154 28
3 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:11.074 +0.172 33
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:11.132 +0.230 33
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:11.264 +0.362 28
6 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:11.280 +0.378 30
7 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:11.462 +0.560 29
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:11.488 +0.586 27
9 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:11.678 +0.776 30
10 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:11.713 +0.811 24
11 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:11.911 +1.009 3
12 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:11.946 +1.044 27
13 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:12.096 +1.194 31
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:12.136 +1.234 29
15 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:12.157 +1.255 25
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:12.206 +1.304 31
17 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:12.607 +1.705 31
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:12.610 +1.708 27
19 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:12.835 +1.933 12
20 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:12.855 +1.953 30

コンディション

天気晴れ
気温21℃
路面温度35℃

セッション概要

グランプリ名 F1オランダGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ザントフォールト・サーキット
設立 1948年
全長 4307m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1オランダGP特集