レッドブル・ホンダ、選手権制覇に向け まず1勝「獲るべくして獲った勝利」とホーナー代表
レッドブル・ホンダはイモラで開催されたF1第2戦エミリア・ロマーニャGPで、3番グリッドのマックス・フェルスタッペンが選手権リーダーのルイス・ハミルトン(ハミルトン)に22秒差を付けて引き離し、今季初優勝を挙げた。
これで2戦を終えて1勝1敗と並んだフェルスタッペン。ハミルトンがファステストラップのボーナス1点を手にしたため、ドライバーズランキングとしては首位に1点届かなかったものの、完全にこれを射程に捉えた。
Pos | Driver | Team | PTS |
---|---|---|---|
1 | ハミルトン | メルセデス | 44 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル ホンダ | 43 |
3 | ノリス | マクラーレン メルセデス | 27 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 20 |
5 | ボッタス | メルセデス | 16 |
6 | サインツ | フェラーリ | 14 |
7 | リカルド | マクラーレン メルセデス | 14 |
8 | ペレス | レッドブル ホンダ | 10 |
9 | ストロール | アストンマーチン メルセデス | 5 |
10 | ガスリー | アルファタウリ ホンダ | 6 |
11 | 角田裕毅 | アルファタウリ ホンダ | 2 |
12 | オコン | アルピーヌ ルノー | 2 |
13 | アロンソ | アルピーヌ ルノー | 1 |
14 | ライコネン | アルファロメオ | 0 |
15 | ジョヴィナッツィ | アルファロメオ | 0 |
16 | ラッセル | ウィリアムズ | 0 |
17 | ベッテル | アストンマーチン メルセデス | 0 |
18 | シューマッハ | ハース | 0 |
19 | マゼピン | ハース | 0 |
20 | ラティフィ | ウィリアムズ | 0 |
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は決勝を終えて「バーレーンでは接戦の末に敗れてしまっただけに、今日、こうして勝利できて最高の気分だ」と63周のレースを振り返った。
「マックス(フェルスタッペン)はレースを通して終始、ミスなく完璧なドライビングを見せてくれたし、チームは完璧なタイミングでピットストップを行ってくれた。つまりは獲るべくして獲った我々に相応しい勝利だという事だ」
「マックスは気合十分な状態でレースに挑み、最高の蹴り出しでターン1へと向かっていき、激しく競り合う誰もが見たがるようなバトルを繰り広げてみせた」
宿敵メルセデスは開幕戦以降、不安的なリアエンドを改善すべく作業を加速させており、イモラでのレッドブルとのパフォーマンスギャップは明らかに縮まっていた。
ホーナー代表は「ルイス(ハミルトン)は今日も非常に速かった。特にレース終盤の彼らのタイヤのデグラデーションはかなり低いように見受けられた。今日は彼らのマシンの方が勝っていたかもしれない」と述べ、レースではW12の方が高い競争力を発揮していたとの認識を示した。
フェルスタッペンが最高の成績でイモラを後にする一方、もう一台のRB16Bをドライブしたセルジオ・ペレスにとっては思わず眉間にシワが寄ってしまうようなレースとなった。
ペレスは2番グリッドからスタートするも1周目に4番手に、2度目のセーフティーカー(SC)再開時にはスピンを喫して最後方に転落。巻き返しを図るも一歩及ばず、ポイント圏内12位でレースを終えた。
ホーナー代表は「昨日、あれほど素晴らしい走りを見せてくれたセルジオの方は、何一つ思い通りにいかない非常に残念なレースになった。だが徐々にマシンにも慣れてきているし、きっとまた力強く戦ってくれる事だろう」と今後への期待を口にした。
「この勢いを残りのシーズンに繋げていき、メルセデスに対してプレッシャーを掛け続けていかなければならない」