アストンマーチンのセバスチャン・ベッテル、2021年F1エミリア・ロマーニャGPにてCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

FIAに物申すセバスチャン・ベッテル、罰則判定の遅れは「プロ意識に欠ける」F1エミリア・ロマーニャGP

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セバスチャン・ベッテルは事案発生からかなり時間が経過した後に自身に対するペナルティ裁定が下された事を問題視しており、統括団体の国際自動車連盟(FIA)に改善を促した。

雨のイモラ・サーキットで行われたF1第2戦エミリア・ロマーニャGPでベッテルは、レース開始前にレギュレーション違反を犯す事になったものの、この件に関してスチュワードが裁定を下したのはレース中盤に差し掛かってからであった。

2台のアストンマーチンAMR21はレコノサンスラップ中にブレーキトラブルを抱えた。リアブレーキがオーバーヒートを抱えて出火し、ダクトは溶け落ちた。オトマー・サフナウアー代表は「現在調査中」と説明した。

チームはこの問題に対処したが、レース開始3分前になってもベッテルのマシンの両リアタイヤは装着されず、これがF1競技規約第36条4項違反と判断された。

同36条はスタートに関するルールを定めたもので、4項は3分前シグナルが提示される前までにグリッド上の全車に全輪装着を義務付けている。

3分シグナル以降はグリッドで作業を行う事はできず、チームはクルマを一旦ピットに戻して作業を行い、結果ベッテルはピットスタートを強いられる事となった。一方のランス・ストロールのマシンは時間内に修理を終えてグリッドに付いた。

スチュワードはレーススタート後、ベッテルに10秒間のストップ・ゴー・ペナルティを科した。3周以内に消化しなければならないというルールに則り、ベッテルは22周目にこれを消化した。なおテクニカルデリゲートからスチュワードに問題が報告されたのは、レース開始から32分後の事だった。

ベッテルは裁定そのものには納得しているとする一方で、スチュワードによる判断が遅かったために「レース序盤と比べてペナルティによる損失が遥かに大きくなった」と不満を訴えた。

ベッテルは更に、裁定の遅延によって自分達のリザルトが変わったとは思わないが「プロの仕事ではない」と苦言を呈し「FIAがもっと注意を払ってくれていたら、もっと良いレースができたはずだ」と主張した。

ピットレーンスタートに加えて、ストップ・アンド・ゴーの消化を余儀なくされながらも、ベッテルは40周目に12番手にまで巻き返したが、ギアボックストラブルにより残り2周でガレージにクルマを入れリタイアした。

なおこの日のレースではチェッカーフラッグ後にリザルトが変動する裁定が2つ下った。

ドライバー 違反内容 罰則内容
キミ・ライコネン リスタート手順違反 30秒加算
ランス・ストロール トラックリミット 5秒加算

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