フェルスタッペン、”伊の負の連鎖”断ち切り今季初優勝「ウェットスタートの改善が功奏」
マックス・フェルスタッペンとイタリア国内でのグランプリの相性は悪く、特に近年はお祓いが必要なレベルに不運が続いてきた。参戦した過去8回のレースで表彰台に上がった事は一度もなく、昨年はモンツァ、ムジェロ、イモラの3戦ともにリタイヤに終わったが、そんな負の連鎖に遂に終止符が打たれた。
4月18日(日)のF1第2戦エミリア・ロマーニャGP決勝は突然の降雨によって難しいコンディションの中でのレースとなったが、3番グリッドのフェルスタッペンは絶好の蹴り出しと共にオープニングラップで2台を交わしてトップに浮上。赤旗からのリスタートの際に1度、際どい瞬間があったが、それを除けば完勝と呼ぶに相応しい走りを見せた。
レースを振り返ったフェルスタッペンは、勝利の鍵となったのはスタートだと語った。昨年は度々パワーを失うなど、スタート時に問題・課題を抱えていたが、この日は改善に向けた絶え間ない努力が実を結んだ格好となった。
ウェットスタートの改善が功奏
マックス・フェルスタッペン決勝: 1位, グリッド: 3番手
チーム、そしてホンダの皆の事を思うと、当然のことながら優勝できて本当に嬉しく思う。
鍵になったは、やはりスタートだと思う。昨年は自分でも驚くほど、ウエットでのスタートが厳しかったから改善しようと努力してきたんだけど、こうして上手くやる事ができた。
特にレース序盤はコンディションが難しく、コース上に留まるのが大変だったけど、トラブルなく走り続ける事ができた。
ルイス(ハミルトン)の追走を許したという点で、僕らに支配的な速さがあったとは思っていない。赤旗中断からの再開後に2位まで巻き返してきた部分を見ても、彼にペースがあったのは明らかだしね。
僕らが勝てたのは、難しい状況の中でチームが正しいタイヤ選択をしてくれたからだ。全てを上手くマネジメントしてくれた。
インターミディエイトの摩耗状況的に、スリックタイヤへの交換のタイミングを判断するのは難しかったけど、僕らは正しい判断を下す事ができた。
リスタート前に、タイヤを温めようとして一瞬ヒヤッとする場面があったけど、スピンせずに済んで運が良かった。
まだまだ僅差だからこれからも改善に向けて努力し続けなきゃならないけど、今日の結果には満足している。
次のポルトガルは素晴らしいサーキッ トだからレースが楽しみだし、その後のバルセロナは誰もが熟知しているコースだ。
今後の展開は実際に見てみなきゃどうなるかは分からないけど、今のところは良い形でシーズンをスタートできたと思ってる。
4月18日(日)にアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで行われた2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝。2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3位表彰台にはランド・ノリス(マクラーレン)が滑り込んだ。