2019年のF1ピレリタイヤ
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F1バーレーンGP:最速タイヤ戦略と残存セット数、幅広い選択肢を確保したフェルスタッペン

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2021年F1シーズンの開始を告げる第1戦バーレーンGP決勝レースが日本時間3月28日(日)24時にブラックアウトを迎える。57周のレースを制するのは誰なのか? ドライバー毎の残存タイヤセット数と、ピレリが考える最速のタイヤストラテジーをまとめる。

公式タイヤサプライヤーのピレリは今回、中間レンジのレンジのC2(ハード/白)、C3(ミディアム/黄)、C4(ソフト/赤)のラインナップを持ち込んだ。決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならない。ウェットの場合はその義務も免除されるが、その可能性は低そうだ。

決勝に向けての各ドライバーの手持ちタイヤは以下の通り。アルファタウリ・ホンダとメルセデスの各2台、そしてセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は他とは異なりミディアムの新品を使い切っている。

2021年F1バーレーンGP決勝レースのドライバー別残存タイヤセット数Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2021年F1バーレーンGP決勝レースのドライバー別残存タイヤセット数

舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットの路面にはイギリスから輸入した花こう岩が使われておりタイヤへの攻撃性が高くデグラデーションが大きい。そのためピレリは2ストッパーが理論上最速のストラテジーだと考えており、ミディアムでスタートして18周を走った後、ハードタイヤに履き替えて21周を周回。最後のスティントで再びミディアムを履く2ストップ戦略が理想的だと指摘する。

次善策もソフト(14周)ハード(24周)ミディアム(19周)の2ストッパーだが、こちらは先のソフトを使わない戦略よりもトータルタイムが若干遅いと予想される。

2021年F1バーレーンGP決勝レースのタイヤ戦略予想図Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2021年F1バーレーンGP決勝レースのタイヤ戦略予想図

ピレリのF1部門を率いるマリオ・イゾラは「トップ10の内の4台はミディアムC3コンパウンドでレースをスタートする。つまり彼らは幅広い戦略的選択肢を持つという事だ。明日は気温が低くなることが予想されるため、各車の戦略がより一層入り乱れる可能性もある」と指摘。トップ3を含むミディアム勢の動向に注目した。

Q3進出組の中でミディアムを履くのはポールポジションのマックス・フェルスタッペンと2番手ルイス・ハミルトン及び3番手バルテリ・ボッタスのメルセデス勢、そして5番手のピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)の4台だ。

フェルスタッペンはこの4台の中で唯一新品のミディアムを保持しており、ガスリーやメルセデスとは異なるオプションを行使できる立場にある。

2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

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