
ミック・シューマッハ
人物データ
| 名前 | ミック・シューマッハ / Mick Schumacher |
|---|---|
| 国籍 | ドイツ |
| 出身地 | スイス |
| 居住地 | スイス |
| 生年月日 | 1999年03月22日 / 27歳 |
| 身長 | 176cm |
| 体重 | 67kg |
| F1デビュー | 2021年 |
| 選手権優勝 | 0回 |
| カーナンバー | 47 |
| WEBサイト | www.mickschumacher.ms |
| SNS | x facebook instagram |
ミック・シューマッハは、7度のF1王者ミハエル・シューマッハを父に持つドイツ出身のレーシングドライバー。2021年から2年にわたりハースからF1に参戦し、2024年から2025年まではFIA世界耐久選手権(WEC)で戦った。2026年はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)からインディカー・シリーズに参戦する。
馬術選手のコリーナ・ベッチを母に持ち、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハを叔父に、スポーツカーのドライバーであるデイビッド・シューマッハを従兄に持つ。国籍はドイツだが、スイスで生まれ育った。
主なキャリア
父の名があまりにも大きかったため、世間の注目を避ける狙いで母の旧姓を借り、2008年に“ミック・ベッシュ”の名でキャリアをカートでのスタートさせた。本名を公にしたのは、2013年にミハエルがスキー事故で頭部を損傷した後で、ADAC-F4選手権でシングルシーター・デビューを果たした2015年だった。
ジュニアカテゴリー
ADACフォーミュラ4やイタリアF4で総合2位に入ったが、タイトルに届かなかったことで、当時は実力を懐疑する声もあった。だが、この空気を一変させたのが参戦2シーズン目を迎えた2018年ヨーロッパF3選手権での躍動だ。
第5戦スパ・フランコルシャンのレース3で初勝利をつかむと、第6戦シルバーストンのレース2、第7戦ミサノのレース1でも勝利を重ね、第8戦ニュルブルクリンクでは3レース全てを制し、父から受け継いだ”皇帝”のDNAを覚醒させた。
続く第9戦シュピールベルクではレース1で優勝し、ポイントリーダーのダン・ティクタム(モトパーク)を逆転。レース2でもポールから勝ち、後半戦に勝利を積み上げて、ポール7回、優勝8回、表彰台13回でチャンピオンに輝いた。
この活躍を受け、フェラーリとメルセデスは水面下で争奪戦を展開した。2019年1月19日、父が7冠を達成した名門フェラーリとの育成契約が発表され、ミックは2019年と2020年の2年間、プレマ・レーシングからFIA-F2選手権に挑んだ。
2017年のF1ベルギーGPでは、父が初めてF1タイトルを手にした1994年のマシン「ベネトンB194」をドライブし、ミハエルの初勝利25周年を記念したデモランを担当した。

© FIA F3、F3王者獲得を祝うミック・シューマッハと母コリーナ・シューマッハ
F1の登竜門に位置づけられるFIA-F2選手権での初年度は、第8戦ハンガロリンクのスプリントで初優勝を飾り、総合12位で終えた。またこの年は、4月に開催されたバーレーンのF1インシーズンテストに参加。フェラーリとアルファロメオのマシンをドライブした。
2020年はアルファロメオとハースのF1テストドライバーを務める傍ら、F2ではムジェロでランキング首位に立ち、ポール0回ながらも優勝2回、表彰台10回を記録してチャンピオンを獲得した。
F1
夢は「F1で走ること」と語っていたミックに対し、ルイス・ハミルトンは以前から「トップカテゴリーにたどり着くのは100%間違いない」と太鼓判を押していた。その言葉通り、ミックはロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの後任として、ハースと複数年契約を結んで2021年にF1デビューを果たした。
F2では略称「SCH」を用いていたが、本人の意向でF1では父と同じ「MSC」を使うことになった。
チームメイトはニキータ・マゼピン。2021年型「VF-21」はシーズンを通して1ポイントも獲得できず、ミックの最高位はハンガリーGPの12位にとどまった。
2022年もハースに残留し、マグヌッセンと組んでイギリスGPで初ポイントを獲得。続くオーストリアGPでは自己最高の6位に入った。ただ、大きなクラッシュも続き、シーズン終了後にチームを離れた。その後、2023年はメルセデスとマクラーレンのリザーブを兼務し、2024年に両チームを去った。
WEC
2024年はアルピーヌの一員としてWECに参戦し、富士6時間で初の表彰台をつかんだ。2025年はイモラ6時間とスパ・フランコルシャン6時間でも表彰台を重ねた。
| 年 | 概要 |
|---|---|
| 2008 | ミック・ベッシュという偽名でキャリア開始 |
| 2011-12 | ADACカート・マスターズKF3クラスに参戦 |
| 2013-14 | ADACドイツ・Jrカート選手権に参戦 |
| 世界カート選手権に参戦 | |
| 2015 | MRFチャレンジ・フォーミュラ2000に参戦 表彰台2回で年間10位 |
| ファン・アメルスフォールトからADAC-F4ドイツに参戦 優勝1回、表彰台2回で年間10位 |
|
| 2016 | プレマ・パワーからイタリアF4選手権に参戦 優勝5回、表彰台10回で年間2位 |
| プレマ・パワーからADAC-F4選手権に参戦 優勝5回、表彰台12回で年間2位 |
|
| MRFチャレンジ・フォーミュラ2000に参戦 優勝4回、表彰台9回で年間3位 |
|
| 2017 | プレマ・パワーからFIA-F3ヨーロッパ選手権に参戦 表彰台1回で年間12位 |
| 2018 | プレマ・セオドールに移籍してFIA-F3ヨーロッパ選手権に参戦 優勝8回、表彰台14回でチャンピオン |
| F3マカオGPに参戦 5位フィニッシュ |
|
| 2019 | フェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入 |
| プレマ・レーシングからFIA-F2選手権に参戦 優勝1回で年間12位 |
|
| 独代表としてレース・オブ・チャンピオンズに参戦 | |
| フェラーリとアルファロメオからF1バーレーンテストに参加 | |
| 2021 | ハースからF1デビュー |
F1でのカーナンバーは「47」
F1でのカーナンバーは「47」。その理由についてミックは、父のタイトル獲得数の影響であるとしつつ、「4と7は本当に好きな数字の2つ」「家族の誕生日を足し合わせると47になる」と説明している。
家族
父はミハエル、母はコリーナ。2歳年上の姉ジーナ=マリアとの4人家族。
| 名前 | 続柄 | 誕生日 |
|---|---|---|
| ミハエル・シューマッハ | 父 | 1969年1月3日 |
| コリーナ・シューマッハ | 母 | 1969年3月2日 |
| ジーナ=マリア・シューマッハ | 姉 | 1997年2月20日 |
| ミック・シューマッハ | 本人 | 1999年3月22日 |
ミハエルは2013年のスキー事故で頭部を負傷して以来、療養中であるとされ、詳しい容態は一切伏せられている。ミハエルの弟である叔父のラルフ・シューマッハも6勝を誇る元F1ドライバーであり、ラルフの息子で従兄弟にあたりダビドもレーシングドライバーとしての道を歩んでいる。
写真

© Ferrari S.p.A.、2018年のF1イタリアGPでポールポジションを獲得し、ミック・シューマッハと写真を取るフェラーリのキミ・ライコネン

© FIA F3、2018年 FIA F3選手権第8戦ニュルブルクリンクで優勝したミック・シューマッハ

© FIA F3、雨のレッドブル・リンクでロバート・シュワッツマンを率いて周回をリードするミック・シューマッハ、2018年 欧州F3第9戦レース1

2019年のレース・オブ・チャンピオンズに参戦するピエール・ガスリーとミック・シューマッハ