WECトヨタ:アロンソはF1日本GPとの連戦「10年ぶりに富士の表彰台の頂点に上りたい」第4戦 富士6時間《preview》
TOYOTA GAZOO Racingは10月12日(金)にお膝元富士スピードウェイで開幕する2018-19スーパーシーズンFIA WEC世界耐久選手権第4戦富士6時間レースに向けて、前戦シルバーストンでの雪辱を果たすべく闘志を燃やしている。富士山麓に位置するスピードウェイのすぐ傍には、1000馬力を誇るTS050 HYBRIDのハイブリッド電動パワートレインを開発するトヨタ東富士研究所が居を構える。
トヨタは2012年のWEC復帰以来、富士6時間で6戦中5勝を挙げている。8月に行われた前戦シルバーストンでは2台揃って失格という結果に終わり、ライバルであるレベリオン・レーシングとの差が3ポイントまで縮小。母国ファンやトヨタ従業員や関係者が観戦に訪れる本距離富士で、再びポイントランキングでのリードを広げる事を最大の目標にレースに挑む。
中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの駆るTS050 HYBRID 8号車はドライバーズ選手権をリード。だが前戦を終えた時点で後続とのポイント差は2点にまで縮まった。富士では今季3勝目を狙う。アロンソにとってはF1日本GPとの連戦。7日の決勝終了後に東京へと向かい富士に備える。アロンソは富士で開催された2008年のF1日本GPで予選4番手から優勝を果たしている。
小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車が狙うは今季初勝利。小林とコンウェイにとってWECでの最後の勝利は2016年の富士。今大会で再現を目指す。
トヨタは富士に高ダウンフォース仕様の空力パッケージを投入。開幕12日(金)には90分間の公式練習走行が2回行われ、13日(土)は1時間の練習走行と20分間の予選が行われる。決勝開始は14日(日)午前11時。6時間に渡る頂上決戦の火蓋が切って落とされる。
テレビ放送はJ SPORTSが予選と決勝を生中継する。視聴にはスカパーやひかりTVとの契約が必要となる。予選は10月13日(土)午後1:50から、決勝は14日(日)午前10:30から放送される。
WEC第4戦 富士6時間レースに向けて
村田 久武 チーム代表
前戦シルバーストンの決勝レース後の裁定は厳しいものでしたが、気持ちを切り替え、富士に向けて万全の準備をして来ました。富士では多くのファンの皆様や関係者の方々の温かい励ましのおかげで、いつも以上にチームの士気が高まります。念願のル・マン初優勝を遂げた後の凱旋レースにふさわしい姿をお見せできるようチーム一丸となり戦いたいと思います。我々にとって、富士大会はル・マン後の最も重要な一戦ですので、1-2フィニッシュを目指して頑張ります。
フェルナンド・アロンソ(8号車)
トヨタチームの一員として初めて迎える富士のレースを楽しみにしている。とても大事なホームレースだから、週末へ向けて気合が入るね。僕自身はF1で富士を走っており、とても良く知っている。2008年のF1日本グランプリで勝利を挙げたという良い思い出のあるコースなんだ。10年ぶりに表彰台の中央からの景色が見られることを望んでるし、チーム及びドライバー両方のタイトルを争う上でも重要になるはずだ。
中嶋 一貴(8号車)
日本でレースを戦えるのは本当に嬉しいことですし、特に、富士スピードウェイは私にとってお気に入りのサーキットのひとつです。富士はチャレンジングなレイアウトで、特に耐久レースにおいては他クラスの車両をかわさなくてはならないため、そこでタイムをロスせずにいられるかが勝利を決めます。私にとってもホームレースだが、それ以上に、トヨタのホームレースということで、いつもファンの皆様から大変な応援を頂きます。これまで、富士では何度も良いレースを戦ってきているので、今年もそれが再現できることを祈っており、願わくは、また表彰台の最上段に立ちたいと思っています。
セバスチャン・ブエミ(8号車)
前戦シルバーストンからしばらく間が空いたので、今週末のレースへ向けての準備は万端だ。富士とTS050 HYBRIDの相性は良く、もちろんトヨタのホームコースということもあり、素晴らしいサーキットだ。また、日本のファンの皆様からは本当に熱狂的に応援を頂けるので、お会いできるのも本当に楽しみだし、いつも特別な思いで富士の週末を迎える。皆様と一緒に勝利を祝えるよう、全力で挑む。
小林 可夢偉(7号車)
トヨタのホームコースでのレースが待ち遠しいです。富士はとても相性の良いコースですし、日本のファンの皆様の前で最高のTS050 HYBRIDを披露できるはずです。コースをよく知っていますし、これまでに何度も最高の結果を得てきています。2012年以来、6戦中5勝を挙げていますが、特に2016年、私にとっては、忘れることが出来ない感激のWEC初勝利を挙げた場所です。ル・マンを終えた今季、今最も大切な目標は、トヨタが母国で1-2フィニッシュを果たすことです。
マイク・コンウェイ(7号車)
チームメイト達と同様に富士が大好きです。日本は本当に素晴らしい国ですし、もちろん、次の週末のレースはTOYOTA GAZOO Racingにとってのホームレースなので、我々にとって特別です。富士では、チーム全体が素晴らしい雰囲気に包まれるのを感じ、それも楽しみでなりません。我々のTS050 HYBRID 7号車は2016年にここ富士で勝利しています。あの時の強さを再現し、勝利のトロフィーを勝ち取れることを願っています。
ホセ・マリア・ロペス(7号車)
チームにとって、ル・マンのあと、富士が最も重要なレースであることは間違いありません。そして、大勢のトヨタのファンの皆様や関係者の方々が応援に来てくれることも知っています。幸いにも、我々はチームのホームレースで毎年良い結果を得ています。昨年は1-2フィニッシュを果たしており、今年もそれが再現できることを願っています。そしてもちろん、その時に最上段にいるのは7号車であれば言うことはありません。我々7号車はここ数年、何度もポールポジションを獲得し、速さを見せています。それだけに、今本当に臨んでいるのは、それを勝利に結びつけることです。