ハートレー、速さ活かせず不遇のリタイヤ「1周目にウイングが壊れた事が大きく響いた」
結果に結び付けられない苦しいシーズンを過ごしているトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、第6戦F1モナコGPでも悪しき流れを断ち切れず、リタイヤという形でレースを終えた。
不運はオープニングラップから始まった。15番グリッドからスタートしたハートレーは他車との接触によってフロントウイングにダメージ。この影響でダウンフォースが減少しタイヤのグリップ力が低下。結果としてその後のレースはタイヤの摩耗に苦しむ事となった。
タイヤ交換に動いた15周目には、ピットレーンでの速度違反を取られ5秒ペナルティ。そしてチェッカー直前の72周目、ヌーベル・シケインで後続のシャルル・ルクレール(Sauber)がリアに激突。マシンは大破しレース終了。19位完走扱いとなったものの、チームメイトは7位入賞を果たした。
1周目にウイングが壊れた事が大きく響いた
ブレンドン・ハートレー決勝: リタイヤ, グリッド: 15位
15番手グリッドから良いスタートを切ることができたけど、残念なことに、オープニングラップのターン5でフロントウイングにダメージを負ってしまった。ストレスが溜まるよ。それが原因でダウンフォース不足に陥り、タイヤの磨耗が早く、難しい状況に追い込まれてしまった。でも何とかしてウルトラソフトを最後まで保たせようと頑張った。
アンダーカットでのポジションアップを狙って早い段階でピットインしたのは良い判断だった。レース終盤にカルロス(サインツ)を捉えるところまでは行けたんだけど、そのタイミングで後ろからザウバーに追突されてしまった。レースが終わった後にシャルル(ルクレール)と話をしたよ。ブレーキにトラブルを抱えていたって言ってた。すごく残念な結果だけど、これがモナコなんだ。
予選Q1を除いて今週末はFP1からずっと調子が良く速さがあったのに、結果として上手くまとめ上げることが出来なかった。今日の自分の走りには満足してるけど、今日はそれに相応しい結果とはならなかったよ。
65回目の開催を迎えた2018年F1世界選手権第6戦モナコGP決勝レースは、ダニエル・リカルド(Red Bull)が悲願のモナコウィナーに輝き、2位表彰台にはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)、3位にはルイス・ハミルトン(Mercedes)が滑り込んだ。