フレデリック・バスール
人物データ
名前 | フレデリック・バスール / Frédéric Vasseur |
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国籍 | フランス |
出身地 | ドラヴェイユ |
生年月日 | 1968年05月28日 / 56歳 |
フレデリック・バスール(仏:Frédéric Vasseur)は、1968年5月28日生まれのフランス人モータースポーツエンジニア兼実業家。”ヴァスール”とも表記される。2023年シーズンよりスクーデリア・フェラーリのチーム代表兼ゼネラルマネージャーを務めている。
1999年7月31日に妻のマリー・ロールと結婚。2人の間には4人の子供がいる。
主なキャリア
フランス・パリのESTACA(航空自動車工学大学校)に在籍していた1992年にRPM社を起業し、F3の参戦に向けエンジン供給を巡ってルノーと仕事に取り組み、1996年にF3チーム「ASM」を設立してジュニア・フォーミュラに参戦した。
ルノーとのパートナーシップの下、1998年にフランスF3選手権で3勝を挙げチャンピオンを獲得すると、2004年から2007年にかけてはメルセデスとタッグを組みF3ユーロ・シリーズに参戦。ルイス・ハミルトンやポール・ディ・レスタ、ロマン・グロージャン等、後にF1で活躍するトップドライバーを育て上げ、4度のシリーズ制覇を成し遂げた。
2004年にはニコラス・トッドと共にARTグランプリを設立してGP2シリーズに参戦。2005年にはニコ・ロズベルグ、2006年にはルイス・ハミルトンと共にGP2連覇を成し遂げた。その後もストフェル・バンドーン、ニコ・ヒュルケンベルグがGP2チャンピオンを獲得。更に、GP3シリーズでは2010年のエステバン・グティエレス、2011年のバルテリ・ボッタス、2015年のエステバン・オコン、2016年のシャルル・ルクレールの4名のドライバーチャンピオンを輩出した。
2010年にはドライビングシミュレーターとCFD設計を専門とする企業、AOTechを設立。2013年末には、バスールがその前年に立ち上げたスパーク・レーシング・テクノロジー(SRT)が翌年から始まるフォーミュラE車両の製造契約を獲得した。SRTは以降、フォーミュラEマシンの製造を一手に引き受けている。
2016年、ロータスを買収しワークスとして復活したルノー・スポールF1チームのチーム代表に就任したが、マネージング・ディレクターのシリル・アビテブールとの意見衝突が原因で同年末にチームを去り、2017年7月12日、モニシャ・カルテンボーンの後任として、スイスに本拠地を置くザウバーF1チームのチーム代表兼最高経営責任者(CEO)に就任した。