ベトナムの首都ハノイの市街地を使ったハノイサーキットの建設イメージcopyright Vietnam Grand Prix LLC

ハノイ・サーキット

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ハノイ・サーキット(Hanoi Circuit)は、ベトナムの首都ハノイ市のナムトゥリエム区に位置するミーディン国立競技場付近の一般道の一部を使用した半ストリートコースで、2020年に初開催を迎えるF1ベトナムGPの舞台として建設された。アジア地域でのグランプリとしては日本、中国、シンガポールに続いて4番目。2018年11月7日に開催が正式決定した。

設計はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)や、ヤス・マリーナ・サーキットでお馴染みのヘルマン・ティルケ。元のレイアウトは全22コーナーで構成されていたが、安全性の確保を理由に2019年12月にレイアウトが変更され、最終セクターにコーナーが追加されると共に、当該区間のコース幅が15mへと拡大された。これによりコーナー数は23へと増え、全長は5.607kmへと変更された。

F1ベトナムGPの舞台ハノイサーキットのコースレイアウトの変化

ハノイ・サーキットは、F1の社内モータースポーツチームが設計に関与した初のサーキットとなる。ピットビルはタンロン城遺跡にインスピレーション得てデザインされており、300mにも及ぶ巨大な施設となる見通しで、サーキットそのものは2020年1月中の完成が見込まれている。現地プロモーターは、大手複合企業ビングループ(Vingroup)が務める。

コースレイアウトと特徴

ストリートコースはその構造上、コーナーの大部分が90度となり典型的なストップ・アンド・ゴーになりがちだが、ハノイ市街地サーキットにはレース専用のセクションが新しく建設され、高速コーナーが用意されるなど、新しいタイプの公道レースを目標としている。

ベトナム市街地コースのコースレイアウト図

バックストレートは1.5kmと非常に長く、これに加えて675mのホームストレートと、ターン5からターン6にかけての800mの直線区間が設けられる。ターン11の手前に設置されるスピードトラップでは、時速335kmの最高速が見積もられている。

セクションの多くは既存の有名コースの名物コーナーからインスピレーションを受けており、ターン1・2は独ニュルブルクリンク(ターン1・2)を、ターン12~15まではモンテカルロ市街地コース(ターン1・2)を、続くターン16~19までは鈴鹿サーキットのS字(ターン2~6)を、そしてターン20~22はセパン・サーキット(ターン12~14)を参考にデザインされた。

サーキットはハノイ駅から数キロの立地に建設され、周囲にはハノイ博物館や京南ハノイランドマークタワーなど、町のシンボルマークが立ち並ぶ。アクセスは申し分なく、観戦にはもってこいのロケーションだ。

ベトナムの首都ハノイの市街地
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