トヨタ TS050 HYBRID、スパ・フランコルシャンにて
copyright TOYOTA MOTOR CORPORATION

WECスパ予選︰トヨタ、レベリオンに0.8秒届かず2-3番手「重要なのは明日のレース結果」と中嶋一貴

  • Published: Updated:

2019/20シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が、8月14日(金)にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、レベリオン・レーシング1号車(ブルーノ・セナ、グスタボ・メネゼス、ノルマン・ナト)が4戦連続となるポールポジションを獲得した。

トヨタ TS050 HYBRID 8号車(セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)は、2人の平均タイムで首位のレベリオン1号車から0.840秒遅れの2番手につけ最前列を確保。ドライバーズランキングで首位に立つ7号車(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)は、最大レベルのサクセス・ハンディキャップを課されながらも3番手に漕ぎ着けた。

スパ・フランコルシャンを走行するトヨタ TS050 HYBRID

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で通常とは異なるタイムスケジュールとなった今週末。この日は予選の前に朝から2度の練習走行をこなす長い一日となった。現地夕刻から開始された予選は、幾分暑さは和らいだものの、気温25度と暖かなコンディションの中で行われた。

来月に迫ったル・マン24時間レースを見据え、ローダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDで臨んだTOYOTA GAZOO Racingは、7号車がマイク・コンウェイ、8号車は中嶋一貴からアタックを開始。中嶋一貴は最初のアタックでレベリオン1号車に対して1000分の4秒差に迫る好タイムを刻んだ。

チームは決勝でのアドバンテージを見越して、両車共にタイヤ交換をせずに2人目のドライバーに交代。ポールポジション獲得のチャンスを捨てる事を選んだ。2人目のアタッカーとなったブレンドン・ハートレーと小林可夢偉もチームメイト同様に僅差のラップタイムを刻み、順調に予選を終えた。

セッションを振り返った中嶋一貴は「予選は上手くまとめることが出来ました。車両のセットアップと自分のタイムには満足しています。勿論、最も大事なのは明日のレースです。タイヤの摩耗は酷く、これに伴ってマシンバランスも変化するため簡単ではありませんが、どんな天候であれ、トラブル無くレースをすれば良い結果が付いてくると信じています」と語った。

マイク・コンウェイは3番手という結果について「サクセス・ハンディキャップがあったため予想通り」としながらも「新しいタイヤを装着したときのバランスが難しく、平凡なタイムに終わってしまった」と述べ、自身の走りには満足していないと主張した。

小林可夢偉もマイク・コンウェイ同様に「結果に驚きはない」とした上で「半年ぶりのレースだったので、1周アタックの予選をエンジョイすることができました。素晴らしい瞬間でした。決勝レースはもっと接近戦になることを期待し、世界選手権でのリードを守るために戦います」と誓った。

トヨタはスパでの4年連続勝利を目指し、15日(土)現地午後1時半にスタートする6時間の決勝レースに臨む。

WEC 2019/20 第6戦スパ6時間 LMP1予選結果

順位 No. ドライバー チーム タイム
1 1 ブルーノ・セナ
グスタボ・メネゼス
ノルマン・ナト
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
1:59.577
2 8 セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing
TS050 HYBRID
2:00.417
3 7 マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing
TS050 HYBRID
2:01.070
4 4 オリバー・ウェッブ
トム・ディルマン
ブルーノ・スペングラー
バイコレス・レーシング
エンソ・CLM P1/01
2:01.907