6度目のF1ワールドチャンピオンに輝き英国ユニオンジャックを掲げるメルセデスのルイス・ハミルトン、2019年F1アメリカGP決勝レースにてcopyright Daimler AG

ハミルトン 6度目の世界王者に!ホンダ勢は表彰台含む2台入賞 / F1アメリカGP《決勝》結果とダイジェスト

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2019シーズンF1世界選手権 第19戦アメリカGP決勝レースが、テキサス州オースティン現地11月3日(日)に行われ、予選5番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが2位フィニッシュを果たし、6度目のF1ワールドチャンピオンを獲得した。

ハミルトンは、オープニングラップでフェラーリの2台を交わし、上位勢の中で唯一、1ストップ戦略を採用することで2位表彰台を獲得。チェッカーを受けた後は、ファンの前でドーナツターンを披露し「Reserved Parking 2019 World Champion」と書かれたスロットにクルマを停めた。通算6度目、メルセデス移籍後としては5度目のタイトルとなった。

レースを制したのはバルテリ・ボッタス。ポール・トゥ・ウインを飾ったが、18戦を通して開いたハミルトンとのポイント差を埋めることはできなかった。3位表彰台はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。フロントウイングが破損しタイヤに苦戦しながらも、ポジションキープでポディウムに上がった。

ホンダエンジン勢は、フェルスタッペンを含む2台の入賞に留まった。レッドブルのアレックス・アルボンは、スタート直後に接触。一気に最後尾にまで転落した。クルマには損傷があったが、ポテンシャルを活かして5位にまでカムバック。タイトルを決めたハミルトンを抑えてドライバー・オブ・ザ・デイに輝いた

トロロッソのダニール・クビアトは、ピット作業で6.2秒を要し大きくタイムを失う場面もあったが、最終盤に2ストップ戦略が活き10位でフィニッシュした。だが、レーシングポイントのセルジオ・ペレスとの接触の件で10秒ペナルティを科され12位に降格。手にした1ポイントは幻と消えた。

もう一台のSTR14を駆ったピエール・ガスリーは、終盤まで8番手を走行していたものの、残り10周を過ぎたところで次々にポジションダウン。ラスト2周でペレスと接触した事でサスペンションが破損し、無念のリタイヤに終わった。トロロッソはコンストラクターズでレーシングポイントに逆転を許し、6位に後退した。

2019年F1アメリカGP決勝レースを終えた直後のレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
© Getty Images / Red Bull Content Pool

フィニッシュすることなくレースを終えたのは全部で5台。ガスリーに加えてウィリアムズの2台とハースのケビン・マグヌッセン、そしてフェラーリのセバスチャン・ベッテルがリタイヤを喫した。

ミッドフィールド最上位はルノー。ダニエル・リカルドが驚異的なタイヤマネジメントによってハードタイヤを35周保たせ、マクラーレンのランド・ノリスとカルロス・サインツを後ろに抑えて6位でフィニッシュした。ニコ・ヒュルケンベルグは9位。エンストン及びウォーキングのチームが共にダブル入賞を飾った。

前戦メキシコGPとのダブルヘッダーとなった第19戦の舞台は、ヘルマン・ティルケ最高傑作の呼び声高いサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、通称COTA。日曜のオースティンも好天に恵まれ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温20.9℃、路面29.6℃、湿度23.9%のドライコンディションで開始。決勝は、日本時間4日(月)早朝4時10分にブラックアウトを迎え、1周5516mのコースを56周する事で争われた。

公式タイヤサプライヤーの伊ピレリは、中間レンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。ヒュルケンベルグとクビアトはハードタイヤをスタートタイヤとして選択し、アルボンを除く3強チームの上位4台は、中古ミディアムでレースに臨んだ。レースでは最低2種類のコンパウンドを使用する義務があり、ハードタイヤが主流に。1ストッパーから3ストッパーまで幅広い戦略が展開された。

スタート前のグリッドでは、フェルスタッペンのリアウィングにひび割れが確認されたため、予防措置として交換作業が行われた。

2019年F1アメリカGP決勝レース1周目のターン1
© Getty Images / Red Bull Content Pool、スタート直後のターン1

注目のオープニングラップ。ソフトスタート最上位のアルボンは、右リアがサインツの左フロントと衝突。集団の中に巻き込まれ大きくポジションを落とし、1周目を終えてピットストップを行った。ミディアムタイヤへと履き替えたアルボンは、最後尾でコースに復帰。厳しいレースの始まりだった。

ボッタスはポールをキープ。フェルスタッペン、ハミルトン、ルクレール、ノリスの順で1周目を終えた。ベッテルは、酷いアンダーステアに見舞われていると報告。ズルズルとポジションを落とす前途多難の船出となったが、8周目に、ターン8のエイペックスを通過した後で、リアサスペンションが破損。クルマをコース脇に停めリタイアした。

上位で一番最初に早くピットに動いたのはフェルスタッペン。2番手を走行していた14周目にハードタイヤに履き替え4番手でコースに復帰した。ラップリーダーのボッタスはアンダーカットを防ぐべく、その翌周にピットストップを行い、ハードに履き替えフェルスタッペンの前でコースに復帰した。

一台を失った跳馬。ルクレールは上位3台のペースに全くついていけない上に、第1スティント後のピットインでは左リアタイヤ交換作業に手間取り7.7秒を要する失態。表彰台を諦めたルクレールは、43周目に2度目のピットストップを行いソフトへと交換し、ファステストラップポイントを狙って1分36秒169の全体ベストを刻み、4位でチェッカーを受けた。

フロントウィングの左翼端板を破損しタイヤに苦しむフェルスタッペンは、35周目に2度目のピットインを実施。ミディアムに履き替え3番手でコースに戻った。翌周にはボッタスがピットイン。1ストッパーのハミルトンが先頭へと躍り出て、その後方9秒の位置にボッタス、15秒の位置にフェルスタッペンが続いた。1ストッパ対2ストッパーの構図が生まれた。

アルボンは、5番手を走行していた41周目に最後のピットストップを行いソフトタイヤに交換。入賞圏内ギリギリの10番手でコースに復帰。残り15周で5台を抜き去り、元のポジションまでカムバックした。

フレッシュタイヤの利を活かし、トップとの差を縮め続けたボッタスは、52周目のバックストレートでハミルトンを交わしトップの座を奪還。フェルスタッペンも同じようにハミルトンの背後に迫ったが、55周目にマグヌッセンがバックストレート終盤のランオフエリアでストップ。絶好のオーバーテイクポイントが黄旗によって使えず、悔しい3位に終わった。

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