アルピーヌに何が?ガスリー「大きな一歩を踏み出したのは明らか」今季最高7番手、僚友の競争力に励みを得るオコン
スプリント予選やスプリントではトップ10入りに足るペースが見られなかったものの、土曜の予選でアルピーヌは、ピエール・ガスリーが余裕を以てオランダGP以来となるQ3進出を果たし、今季ベストタイの7番グリッドを持ち帰った。
アルピーヌは今週末のF1第19戦アメリカGPに、新型のフロアボディとエッジ、エンジンカバーとリアウイングを含むアップグレードを持ち込んだ。
このパッケージは1セットしかなく、ガスリーの10号車にのみ搭載された。チーム代表のオリバー・オークスが「さほど競争力がなかった」と評した14位フィニッシュのスプリントを経て、予選に向けて最適化のための変更が行われた。
「本当に嬉しい! Q3に進出したのは本当に久しぶりだし、これはシーズンベストタイの結果だしね」とガスリーは語った。
「クルマをドライブするのは本当に楽しかった。スプリントを終えて幾つか変更を加えたんだ」
「今も新しいパッケージの可能性を探っている状況だけど、クルマのコントロールとポテンシャルという点で、大きな一歩を踏み出したのは明らかだと思うし、兎に角、ドライブするのが本当に楽しくなった」
「これほどのパフォーマンスを発揮できるなんて、かなり驚いたよ!今後に向けて明るい材料なのは確かだね」
ウィリアムズを含むライバルチームにとっての懸念は、ガスリーだけでなく旧仕様を使っているエステバン・オコンも印象的な速さを見せたことだろう。
サマーブレイク明け最高位となる13番手を刻んだオコンは「何度か良いオーバーテイクを決められたし、今日のスプリントは楽しめた。残念ながらペースが足りず、それ以上は望めなかったけど、旧スペックを使っていることを考えれば悪くないレースだった」と語った。
「持ち込んだアップグレードは機能しているようで、予選でその成果が見えたことはポジティブだし、僕のクルマも以前より競争力が増している」
「13番手という結果は、ライバルがアップグレードを持ち込んでいることを踏まえると、前進したと言えると思う」
2024年F1アメリカGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
決勝レースは日本時間10月20日(日)28時にフォーメーションラップが開始され、1周5,516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。