Q2敗退の角田裕毅、RBとは異なり変更に懐疑的「僕のセットアップか何かが…」牽引支援のローソンには感謝
SQ3進出を果たした前日のスプリント予選とは異なり、10月19日(土)のF1アメリカGP公式予選でQ2敗退を喫した角田裕毅(RB)は、スプリントを経てクルマに加えた変更が上手く機能しなかった可能性があると考えている。
RBはQ2で、パワーユニット交換に伴う最後尾スタートが確定しているリアム・ローソンを使い、角田裕毅をQ3に送り出すためのチーム戦を展開した。
ローソンは中古タイヤを履いて2度に渡ってストレートでスリップストリームを与えたが、角田裕毅はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に蹴落とされ、11番手でノックアウトした。
10番手通過のケビン・マグヌッセン(ハース)まで0.045秒、9番手アロンソまで0.077秒という激戦だった。
ローソンのサポートについて問われた角田裕毅は「リアムには感謝しています。できるだけ良いラップタイムを出すために協力してくれました」と語った。
一時は7番手を走行するも、ハース勢を含むライバル達に次々と追い抜きを許し、ポイント圏外11位に後退したスプリントを経てRBは、角田裕毅のクルマに「かなりの変更」を加えた。
RBは決勝に向けて2台のセットアップを分ける決定を下した。予選での後退について角田裕毅は、22号車のセットアップが要因の一つと考えているようだ。
「もちろん、Q3に進めなかったのは本当に残念です。ペースもそうですし、クルマについても完全には満足できていません。僕のセットアップか何かに関係しているのかもしれません」と角田裕毅は語った。
一方でテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは、データ分析を通して予選に向けて行ったセットアップ変更により「一歩、改善できたと思う」として、「限られた走行時間ながらも、正しい方向に進んでいる兆しが幾つか見られた。クルマのバランスは改善され、新型フロアに対してより最適化された」と説明した。
問題は、この変更が日曜のレースペースにどれだけポジティブな影響を与えるか、だろう。
スプリントを経てRBからコンストラクターズ選手権6位の座を奪ったハースは、マグヌッセンが入賞圏内9番グリッドを持ち帰った。奪還に向けては大幅な前進が必要だ。
角田裕毅は「もう少し、上手くやれたとは思いますが、全体としてみれば、明日のレースに向けて悪くないポジションだと思います。ポイント圏内に近い場所ですし、できる限りのことをやるつもりです」と付け加えた。
2024年F1アメリカGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
決勝レースは日本時間10月20日(日)28時にフォーメーションラップが開始され、1周5,516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。