サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を周回するランド・ノリスのマクラーレンMCL38、2024年10月19日F1アメリカGP
Courtesy Of McLaren

”不完全燃焼決戦”を経てノリスがポール、RB牽引も角田11番手…ハミルトンは衝撃Q1敗退 / F1アメリカGP 2024《予選》結果と詳報

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2024年FIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPの公式予選が現地10月19日(土)に行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が1分32秒330を記録してポールポジションを獲得した。牽引戦術を駆使するも、角田裕毅(RB)は11番手とQ2敗退に終わった。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)が最終ラップのターン19でクラッシュしてダブル・イエローフラッグが振られたため、ポール争いを含むQ3頂上決戦は不完全燃焼に終わり、最初のラップを終えての順位がそのままリザルトとなった。

前日のスプリント予選でポールを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、最終ラップの第1セクターで全体ベストを刻んでノリスにコンマ2秒近いリードを保っていたが、その後に二重黄旗が振られたためラップを諦めなければならず、0.031秒差の2番手に甘んじた。

2列目はスプリントで印象的なペースを刻んだスクーデリア・フェラーリが独占した。直前のスプリントで好走を披露したカルロス・サインツが3番手を記録し、0.088秒差でシャルル・ルクレールが4番手に続いた。

ラッセルのクラッシュ以上にメルセデスにとって衝撃的だったのは、ルイス・ハミルトンのQ1敗退だろう。ハミルトンはターン12の出口でオーバーステアに見舞われ、チームメイトからコンマ5秒遅れと、まさかの19番手に終わった。

スプリント予選でSQ1敗退を喫したオスカー・ピアストリは5番手と挽回したが、それでもチームメイトのノリスとの差はコンマ6秒以上に及んだ。

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とケビン・マグヌッセン(ハース)を抑えて驚きの7番手をマークしたが、ピットレーンでのアンセーフ・リリースについてセッション後に調査を受ける。

セルジオ・ペレスはターン9でのトラックリミットにより最初のラップが抹消されたため、10番手に留まった。

予選Q1:ハミルトン敗退、ローソン3番手

2024年F1アメリカGP予選Q1結果表、2024年10月19日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)copyright FORMULA 1

2024年F1アメリカGP予選Q1結果表、2024年10月19日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)

角田裕毅は1回目のアタックで、ターン12のトラックリミットを越えて1分33秒974のラップが抹消されてしまい、新品タイヤを1セット無駄にしたが、ラスト1チャンスの最終ラップでは、コース幅を限界まで使って8番手タイムをマークした。

一方で、僚友リアム・ローソンはチームメイトを0.456秒上回る3番手を記録してQ2に駒を進めた。Q1で刻んだ1分33秒339のベストラップは、余裕を持って9番手でQ3進出を可能にするものだった。

大番狂わせはハミルトンの敗退だった。ラッセルが4番手を記録した一方、ハミルトンは中間セクターを上手くまとめられず、まさかの19番手に終わった。

予選Q2:激戦で敗れた角田裕毅

2024年F1アメリカGP予選Q2結果表、2024年10月19日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)copyright FORMULA 1

2024年F1アメリカGP予選Q2結果表、2024年10月19日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2でRBは、パワーユニット交換に伴う最後尾スタートが確定しているローソンを使い、角田裕毅をQ3に送り出すためのチーム戦を展開した。

ローソンは中古タイヤを履いて2度に渡ってストレートでスリップストリームを与えたが、角田裕毅はアロンソに蹴落とされ、11番手でノックアウトした。10番手通過のマグヌッセンまで0.045秒、9番手アロンソまで0.077秒という激戦だった。


決勝レースは日本時間10月20日(日)28時にフォーメーションラップが開始され、1周5,516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第19戦アメリカGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:33.616 1:32.851 1:32.330 16
2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:33.046 1:32.584 1:32.361 17
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:33.556 1:32.836 1:32.652 19
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:33.241 1:32.962 1:32.740 20
5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:33.864 1:33.057 1:32.950 19
6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.536 1:33.142 1:32.974 15
7 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:33.550 1:33.162 1:33.018 20
8 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:33.973 1:33.429 1:33.309 18
9 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:33.564 1:33.474 1:33.481 17
10 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:33.611 1:33.020 17
11 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:33.795 1:33.506 14
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:33.601 1:33.544 12
13 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:33.986 1:33.597 15
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:34.033 1:33.759 14
15 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 1:33.339 11
16 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:34.051 8
17 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:34.062 6
18 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:34.152 9
19 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:34.154 6
20 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:34.228 9

コンディション

天気晴れ
気温29℃
路面温度40℃

セッション概要

グランプリ名 F1アメリカGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
設立 2012年
全長 5516m
コーナー数 20
周回方向 反時計回り

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