カルロス・サインツ（フェラーリ）が、2024年F1世界選手権第19戦アメリカGPの週末唯一のプラクティスで、僚友シャルル・ルクレールを0.021秒差で抑えトップに立った。角田裕毅（RB）は10番手タイムを記録した。

米大陸3連戦の初戦、アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ（COTA）は、2年前に開始された改修工事が完了し、コースの大部分が再舗装された。サインツがソフト（C4）で刻んだ1分33秒602は、昨年の予選でルクレールが記録したポールタイムを早くも1.121秒更新するものだった。

4週間近い異例の長期秋休み後ということで、フェラーリとウィリアムズを除く全チームが空力アップグレードを持ち込んだ。各車、フロービズを使って相関用のデータを収集するなど、新たな開発パーツの評価を進めると同時に、続くスプリント予選に向けて限られた時間でセットアップ作業に取り組んだ。

多くが最終盤に予選シムを行った一方、チャンピオンシップをリードするマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は30分経過後にソフトタイヤに交換し、サインツから0.253秒遅れの3番手を記録した。僚友セルジオ・ペレスはコンマ8秒遅れの16番手に留まった。

マクラーレン勢は、ランド・ノリスがタイトル争いのライバルから僅か0.013秒遅れの4番手、オスカー・ピアストリがチームメイトに0.040秒遅れの5番手に続いた。

エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリン曰く「今季最大のアップデート」が投じられたメルセデスW15は問題を抱えたようで、両ドライバーともにスピンを喫し、ルイス・ハミルトンが6番手、ジョージ・ラッセルが7番手という結果だった。

ミッドフィールドに目を向けると、広範なアップデートが施されたハースのケビン・マグヌッセンがフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）を抑えて8番手を刻んだ。

角田裕毅は10番手発進と、幸先の良いスタートを切ったが、11番手にはコンストラクター選手権6位を争うRBのライバル、ハースのニコ・ヒュルケンベルグが僅か0.051秒差で続いており、12番手ピエール・ガスリー（アルピーヌ）との差も0.062秒に過ぎず、週末を通した混戦を予感させる。

ダニエル・リカルドの後任として、約1年ぶりの復帰戦に臨むリアム・ローソンは、チームメイトの角田裕毅から0.13秒遅れの13番手をマークした。

周冠宇（ザウバー）はパワーユニットと思われるトラブルに見舞われ、走行僅か15周の20番手最下位でセッションを終えた。

スプリント予選は日本時間10月18日(金)30時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第19戦アメリカGPフリー走行1（FP1）リザルト

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