ハミルトン、低グリップに不満のフェルスタッペン抑えTOP発進…懸案の路面は大幅改善か / F1トルコGP《FP1》結果とダイジェスト
シーズン16戦目となる2021年F1世界選手権トルコGPが10月8日にイスタンブール・パーク・サーキットで開幕を迎え、日本時間17時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。
一発目のセッションを制したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。1分24秒178のトップタイムを記録した。2番手には0.425秒落ちでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、3番手には0.476秒落ちでシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。
クルマの仕上がりに満足している様子のハミルトンに対し、フェルスタッペンはグリップの低さとタイヤのグレイニングに不満を訴えていた。FP2までに改善できるかどうかが注目される。
なおフェルスタッペンを2ポイント差でリードするハミルトンに対し、メルセデスは週末を前に4基目のICE(内燃エンジン)を投入した。決勝では10グリッド降格が科される事になる。
金曜午前の現地イスタンブールは青空に恵まれ、セッションは気温19.5℃、路面温度30℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは昨年よりも一段階柔らかい中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
2日目は雨が予想されており、決勝までにドライコンディションで走行できる貴重なセッションとなる可能性があるだけに、各車はFP2での本格的なレースシミュレーションを前に精力的にセットアップ作業に取り組んだ。
FP1最大の注目ポイントの一つは路面だった。昨年は再舗装したばかりで油分が表面に浮き、非常に滑りやすいコンディションとなったため、プロモーターはイベントに先立ってウォーターブラスト処理を施した。
経年による効果も大いにあるだろうが路面状況は大きく改善されたようで、8番手タイムをマークしたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、昨年とはまるで別のコースのように感じるとして、去年のデータはあまり役に立たないかもしれないと無線で報告していた。
とは言え、イスタンブール・パークはあまり多く使われるコースではないため1日目は非常に滑りやすい傾向にある。ただこの日のFP1ではコースオフはあれどスピンを喫するようなマシンはなく、またメカニカルトラブルに見舞われる車両もなく全車がしっかりと周回を重ねた。
パワーユニット・コンポーネント全交換による最後尾スタートが確定しているカルロス・サインツは、大型のエアロレイクをリアに搭載してコースインした。チームメイトとは異なるプログラムに取り組みつつも、4番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)に1000分の18秒差の5番手タイムを刻んだ。
エステバン・オコンが6番手、フェルナンド・アロンソが9番手と、フェラーリと並びアルピーヌ勢もまた、ミッドフィールダーとして2台をトップ10に入れ込んだ。
その他のホンダ勢は、セルジオ・ペレスがチームメイトからコンマ8秒遅れの10番手、角田裕毅が僚友から1秒遅れの18番手でクルマを降りている。
2021年F1第16戦トルコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間10月8日(金)21時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第16戦トルコGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:24.178 | 26 | |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:24.603 | +0.425 | 24 |
3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:24.654 | +0.476 | 27 |
4 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:24.842 | +0.664 | 28 |
5 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:24.860 | +0.682 | 25 |
6 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:24.909 | +0.731 | 30 |
7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:25.347 | +1.169 | 26 |
8 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:25.382 | +1.204 | 30 |
9 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:25.383 | +1.205 | 26 |
10 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:25.459 | +1.281 | 24 |
11 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:25.685 | +1.507 | 25 |
12 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:25.750 | +1.572 | 26 |
13 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:25.810 | +1.632 | 26 |
14 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:25.813 | +1.635 | 24 |
15 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:25.863 | +1.685 | 28 |
16 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:25.933 | +1.755 | 24 |
17 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:26.361 | +2.183 | 29 |
18 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:26.424 | +2.246 | 28 |
19 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:26.636 | +2.458 | 25 |
20 | 9 | マゼピン | ハース | 1:27.019 | +2.841 | 28 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 19.5℃ |
路面温度 | 30℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1トルコGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | イスタンブール・パーク・サーキット |
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設立 | 2005年 |
全長 | 5338m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 反時計回り |