遠い眼差しのピエール・ガスリー、トロロッソ・ホンダのガレージ内にて
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自信喪失・モチベーション低下…ピエール・ガスリーの復調は時間の問題、とトロロッソ

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スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は、降格処分によってレッドブル・ホンダから古巣へと舞い戻ったピエール・ガスリーについて「ショックを受け、モチベーションが低下し、自信を喪失している」と語る一方で、復調は時間の問題との認識を示した。

レッドブル・ホンダはサマーブレイク明けの後半戦を前に、期待に沿うだけの結果を残せなかったガスリーに代えて、新進気鋭のタイ人ドライバー、アレックス・アルボンをミルトンキーンズのチームへと昇格させた。上層部がその直前まで、シーズン末までのガスリー続投を公言していた事を思えば非情ではあるものの、リザルトを考えればやむを得ない決断でもあった。

ガスリーはレッドブル在籍中に、事実上、予選と決勝の両方でチームメイトのマックス・フェルスタッペンに対して全敗した。フェルスタッペンが12戦で181ポイントを手にした一方で、ガスリーは僅か63ポイント。チャンピオンシップでの貢献度で大きな開きが生じ、打倒フェラーリの目標達成が著しく困難となった。

シーズン中の移籍騒動はレッドブルの十八番だ。2016年の第5戦スペインGPを前に、首脳陣はダニール・クビアトを降格とし、マックス・フェルスタッペンを昇格させた。フランツ・トストにとって、シートを奪われ古巣へと出戻るドライバーを迎えるのは今回が初めてではない。

「ドライバーがレッドブルからトロ・ロッソへと戻ってくる時、彼らはショックを受けモチベーションが下がり、自信を失っている」とフランツ・トスト。formula1.comのインタビューの中でこのように語った。

「チームと私の仕事は、彼らが以前と同じようなパフォーマンスを発揮するために必要な全ての材料を見つけだし、彼らを助け、そして支える事にある。彼らは我々と共に成功を収めたからこそ、レッドブル・レーシングによって引き抜かれたのであり、ポテンシャルがあることは疑いない」

幸か不幸か、トロロッソを離れていたのは僅か半年だ。担当のエンジニアチームが以前とは異なるものの、チームそのものが大きく変わったわけではない。フランツ・トスト代表は、この事実がガスリーの復調をより早めることになると考えている。

「彼はまるで昨日の事のようにファクトリーに戻ってきた。我々は互いに信頼関係を築いており、お互いを支え合っているし、チーム内には最初から素晴らしい協力体制がある。だからこそ、、私は彼がすぐに自信を取り戻すだろうと確信している」

フランツ・トストの思いを知ってか知らずか、復帰後3戦目となるシンガポールGPを前にガスリーは、新しいエンジニアチームとの仕事や今季型STR14について「全てが噛み合いつつある」と述べ、チームやマシンにも慣れ、実力を発揮できるだけの土壌が整ってきたとの考えを示した。

前戦イタリアGPでルノーに逆転を許したものの、トロロッソ・ホンダは現在、コンストラクターズ6位の座をレーシングポイントやアルファロメオから死守しなければならない状況にあり、ガスリーが調子を取り戻し、一貫してポイントを稼ぐ事を願っている。