2018年 SUPER GT 500でのタイトル獲得を喜ぶ山本尚貴とジェンソン・バトン 2018年11月11日
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山本尚貴、2018年モータースポーツ顕彰を受賞…”次世代の4輪を背負う”として角田裕毅に若手賞

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三重県鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランドは18日、2018年度のモータースポーツ顕彰を発表し、山本尚貴を選出した事を明らかにした。

鈴鹿サーキットでは1987年より、モータースポーツの発展・振興ならびにファン拡大につながる顕著な活躍・功績を残した個人、団体を対象にモータースポーツ顕彰を発表。また、今後大きな活躍が期待される個人を対象にライジング・スターアワードを設定し、その功績を表彰してきた。昨年はインディ500を制した佐藤琢磨が受賞した。

同賞は、東京運動記者クラブモータースポーツ分科会、JMS(日本モータースポーツ記者会)、JRPA(日本レース写真家協会)、ロードレース記者会の協力のもとに選出。顕彰の決定が行われた。

山本尚貴は、昨年の全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦。鈴鹿サーキットで開催された開幕戦・最終戦を含む3戦で優勝を飾り、2013年以来のシリーズチャンピオンを獲得した。SUPER GTシリーズでも鈴鹿大会での2位を含みシーズンを通して活躍。GT500クラスのドライバーズタイトルを獲得した。

モータースポーツ特別顕彰には、トヨタ・ガズーレーシングとF.C.C. TSR Honda Franceの2団体が選ばれた。

トヨタ・ガズーレーシングは世界三大レースのひとつとされるWEC世界耐久選手権のル・マン24時間レースで、中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ組がポール・トゥ・ウィンで優勝。ル・マン史上初めてとなる日本人ドライバーと日本の自動車メーカーによる総合優勝を達成した。

F.C.C. TSR Honda Franceは2017-2018世界耐久選手権(EWC)に参戦。第2戦ル・マン24時間では、日本チーム初優勝を飾った。また、ランキングトップで迎えたシーズン最終戦コカ・コーラ鈴鹿8耐では、安定した走りを見せ6位に入り、日本チームとして初となる同シリーズのチャンピオンとなった。

2018年の活躍と2019年にさらなる活躍が期待される選手として、4輪から角田裕毅、2輪から荒川晃大の2名が選ばれた。

角田裕毅(つのだゆうき、18歳)は2017年よりFIA-F4選手権に参戦。2018年は、鈴鹿サーキットで開催された第5戦/第6戦の連勝を含み、全14戦中7戦で優勝を飾る活躍を見せ、シリーズチャンピオンに輝いた。2019年は、F1のサポートレースとしてヨーロッパを中心に開催されるFIA Formula 3 Championshipへのフル参戦が決定。レッドブルのヘルムート・マルコがその才能を絶賛するなど、次世代の4輪レース界を背負う選手として期待を集めている。

荒川晃大(あらかわこうた、16歳)は2018鈴鹿サンデーロードレース NAT ST600クラスにおいて、10代の選手では史上初となる全戦ポール・トゥ・ウィンで、シリーズチャンピオンに輝いた。また、初参戦した鈴鹿4時間耐久ロードレースでは、5位入賞を果たした。2019年は、全日本ロードレース選手権(ST600クラス)へのステップアップが決定しており、今後のさらなる活躍が期待されている。

モータースポーツ顕彰の贈呈式は、3月3日(日)に開催される「モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」の中で行われる。