F1シュタイアーマルクGP決勝レースを終えて健闘を称え合うクリスチャン・ホーナー代表とマックス・フェルスタッペンcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ「速さ、戦略の両面でメルセデスの後手に回った」

  • Published:

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、7月12日(日)に行われたF1第2戦シュタイアーマルクGP決勝を終えて、メルセデスとのペース差が大きかったために、速さという点のみならず戦略的にも難しい状況でレースを戦う事を強いられたと説明した。

レッドブル・ホンダ勢はマックス・フェルスタッペンが2番手、アレックス・アルボンが6番手からスタート。アルボンはターン1で順位を落としたものの、エステバン・オコン(ルノー)、カルロス・サインツ(マクラーレン)をオーバーテイクして4番手を奪取した。

メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスを従え走るレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1シュタイアーマルクGPにて
© Getty Images / Red Bull Content Pool、バルテリ・ボッタスを従え走るマックス・フェルスタッペン

フェルスタッペンは首位を行くルイス・ハミルトン(メルセデス)に必死に食らいつきながらレースを進めるも、ピットは後続のバルテリ・ボッタスのアンダーカットを警戒せざるを得ず、いち早く24周目にピットインを指示。ミディアムタイヤに履き替えたフェルスタッペンはボッタスの後方でレースに復帰した。タイヤに余裕があると感じていたフェルスタッペンは早期のピットストップに不満を訴えた。

この後ボッタスはタイヤをマネージして第1スティントを35周まで引っ張り、第2スティントに向けたチャンスを作り上げた。フェルスタッペンよりも11周フレッシュなタイヤを履いたボッタスは、レース終盤に向けてタイヤの摩耗が進んだフェルスタッペンを追い詰める。

縁石によってフロントウイングの右翼端板を破損していたフェルスタッペンは、後方から迫まるボッタスに一度はオーバーテイクを許すものの、ターン4で抜き返す見事なドライビングを披露。だがDRSを使って攻めてくるボッタスに対してなす術はなく、66周目にポジションを明け渡した。

フェルスタッペン及びメルセデスの2台が似たようなペースで隊列のトップ集団を形成したのに対して、アルボンは序盤からフロントランナーに大きく遅れた。このためレッドブル・ホンダ勢は1対2の戦略バトルを強いられる格好となり、ピットの手札は制限された。

フェルスタッペンがピットストップを行った際、アルボンはトップから27秒後方を走行していた。これは仮にハミルトンがこのタイミングでピットへと入ったとしても、余裕を持ってアルボン前でコースに復帰できる程大きなギャップだった。アルボンがボッタスの数秒後方でレースをしていれば、ボッタスに対してアンダーカットを仕掛ける事もできた。レッドブルがいち早くフェルスタッペンをピットに呼ばざるを得なかった一方、メルセデスには戦略の幅があった。

F1シュタイアーマルクGPでの3位表彰台を受けて記念撮影に臨むレッドブル・ホンダの面々
© Getty Images / Red Bull Content Pool

フェルスタッペンは3番手を守りきり今季初の表彰台フィニッシュを果たした。アルボンはDRS圏内への進入を許したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)から執拗にアタックを受けるもポジションを死守。4位でチェッカーフラッグを受けた。レッドブル・ホンダは合計27ポイントを獲得しマクラーレンに次ぐコンストラクター3位につけた。

「今季初の表彰台を獲得できたことは嬉しいが、今日は優勝を狙いにいけるだけのペースがなかったため悔しさが残っている」とクリスチャン・ホーナー。

「メルセデスは我々よりも速く、戦略的にも選択肢がある状況だった。マックス(フェルスタッペン)にミディアムタイヤを履かせることで彼らをカバーし、一時は2位を走行していたものの、彼は縁石でフロントウイングにダメージを受けていた。デグラデーションに悪影響を及ばしたことだろう」

「マックスは最後までボッタスを攻め立てたが、今日は3位が適当なリザルトだったと思う」

「アレックスに関しては、オコンとサインツを相手に何度か良い動きを見せたものの、レース前半は苦戦を強いられていたようだ。ピットストップ後はペースが改善し、4位をキープすべくハードに闘い、非常に速かったセルジオ・ペレスを背後に抑え切ってみせた」

「(メルセデスとの)ギャップを縮めるべく、ファクトリーのメンバー達が多大な努力を払ってくれたおかげでこの週末にアップグレードを持ち込む事ができた。こうして再びレースができた事は本当に素晴らしいことだ。次は更にギャップを縮めるべくハンガリーに挑む」

ハミルトンとボッタスのラインナップを持つメルセデスに対抗するには、アルボンの更なる成長が必要と言える。次戦F1ハンガリーGPは、7月17日金曜のフリー走行1で幕を開ける。

F1シュタイアーマルクGP特集