ウィリアムズは真っ当なサーキットでは駄目かも、とアルボン。一日千秋の思いでアップグレード待つ
予選で18位、決勝で16位に終わったF1スペインGPを終えてアレックス・アルボンは、ウィリアムズFW45はカタロニア・サーキットのような常設コースではライバルに太刀打ちできないようだと語った。
F1カレンダーにおける典型的なサーキットでレースが行われたのはスペインが今季初だった。砂漠の中にあるバーレーンは常設とは言え、いささか特殊で、その後は5戦連続で仮設コースが続いた。ウィリアムズが手にしている1ポイントは開幕バーレーンで得たものだ。
レース中に記録されたファステストラップ・ランキングでアルボンは19位だった。20位はパルクフェルメ違反でピットレーンからスタートし、最下位でフィニッシュしたチームメイトのローガン・サージェントだった。首位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とアルボンとのタイム差はなんと、2.803秒に達した。もはや別カテゴリーのようだ。
2023年の開幕バーレーンGPでの10位以来、ポイントを獲得できない状態が続く中、クルマは改善しているのか?との問いに対してアルボンは、少し表情を強張らせながら「アップグレードがないから良くはなっていない。セットアップなどで対応はしてるけど…」と述べ、アップグレードが持ち込まれるまで、これ以上の進歩は期待できないとの見方を示した。
ウィリアムズ:F1スペインGPを終えて
アレックス・アルボン
決勝: 16位
開始: 18番手
楽なレースじゃなかった。実力で3台のマシンを負かせたから思ってたよりは良かったけどね。金曜日と土曜日の状況を考えると今日の結果は嬉しい驚きだ。16位じゃポイントは貰えないけど、もし雨が降ってたらひょっとすると何かがあったかもしれない。
この週末で分かったのは、残念ながらバルセロナのような真っ当なサーキットだと僕らのマシンはダウンフォースが足りず苦戦ってことだ。
近々、幾つかアップグレードが予定されてるから、それによってパフォーマンスが向上すれば、今年の初めのように中団でもっと戦えるようになると思うけど、それまでは手持ちのクルマを最大限に活用するしかない。
カナダではもう少し上手くいくといいんだけど。
ローガン・サージェント
決勝: 20位
開始: ピットレーン
今日はピットレーンからのスタートだったけど、すぐに集団に追いつけたから、さほど大きな代償にはならなかった。
最初の2スティントは凄く良かったけど、最後のスティントはペースもグリップもなくトリッキーだった。何故スティント毎で違ったのか、その原因を突き止めなきゃならない。
2週間後のカナダに向けてしっかり休んで備えるつもりだ。
6月4日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2023年F1第8戦スペインGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がグランドスラムを達成して通算40勝目を飾り、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルとメルセデス勢がダブル表彰台に上がった。
ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月17日のフリー走行1で幕を開ける。