カタロニア・サーキットを周回するランド・ノリス(マクラーレン)、2023年6月3日F1スペインGP
Courtesy Of McLaren

無得点に終わったランド・ノリス「予想通り」今季最高3番グリッドも接触経て17位「人生は常に勉強」とハミルトン

  • Published:

今季ベストの3番グリッドからスタートしながらも、1周目のルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触を経て17位でF1スペインGPを終えたランド・ノリス(マクラーレン)は、レースの出来は「予想通りだった」と述べ、そもそもポイント圏内に留まるのは困難と予想していた事を明かした。

オープニングラップのターン1を抜けた時点で早くもハミルトンに先行を許したノリスは、続くターン2を通過する際にフロントウイングがメルセデスの左リアと接触。計画外のピットストップを余儀なくされ、レースを通して終始、最後尾を走る事となった。

ハミルトンとの接触についてノリスは「ルイスは何も悪い事はしていない」として、単なる「不運」な事故だったとの考えを示し、仮に接触がなかったとしてもカタロニア・サーキットでのMCL60にポイント獲得に足る競争力はなく、入賞圏内でフィニッシュすることは叶わなかったはずだと主張した。

自身のレース内容についてノリスは「兎に角、予想通りだった」として「遅れると分かっていたし、ポイント圏内に入るのは難しいと思ってた」と語った。

「確かに1周目に全てが台無しになってしまったけど、それでも今日、トップ10フィニッシュすることはまず不可能だったと思う。 昨日の結果を受けて、みんな期待しすぎていたんじゃないかと思う」

同じくトップ10圏内の9番グリッドに着きながら13位フィニッシュに終わった僚友オスカー・ピアストリは「現実に引き戻された」と肩を落とした。

ケビン・マグヌッセン(ハース)を抑えて前を走るオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2023年6月4日F1スペインGPCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ケビン・マグヌッセン(ハース)を抑えて前を走るオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2023年6月4日F1スペインGP

ノリスとの接触についてハミルトンは「昨日の素晴らしい仕事を思うとランドにとっては残念だった」とした上で、仮にノリスが接触せずに自身の前に出たとしても、遅かれ早かれ「彼を追い抜いていたと思う」と語った。

「なぜなら、おそらくレーストリムという点から言えば、僕らの方が僅かにペースが速かったからね」

「結果的には彼にとって素晴らしい結果にはならなかったけど、もう少し忍耐強くあれば、おそらくもっと良い結果が得られただろうと思う。人生は常に勉強だよ」


6月4日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2023年F1第8戦スペインGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がグランドスラムを達成して通算40勝目を飾り、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルとメルセデス勢がダブル表彰台に上がった。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月17日のフリー走行1で幕を開ける。

F1スペインGP特集