カタロニア・サーキットのガレージから飛び出すメルセデスW11のバルテリ・ボッタス、2020年F1スペインGP
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メルセデス︰レッドブル・ホンダとの接戦を予想「フェルスタッペンが我々に迫っている」

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メルセデスAMGペトロナスF1チームは、8月14日(金)に行われた2020年F1第6戦スペインGP初日セッションでルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがトップポジションを分け合った。

ボッタスはFP1で、ハミルトンはFP2でそれぞれ全体のファステストを刻み、チームとしては2度のプラクティスで1-2を独占したが、シルバーストンでタイヤトラブルに見舞われたブラック・アローの2人は、レッドブル・ホンダが再び脅威となりうると考えており、慎重な姿勢を崩そうとしない。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:16.883 37
2 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:17.170 +0.287 38
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.704 +0.821 33

ピレリは前戦よりも硬めのコンパウンドを持ち込んでおり、現時点では70周年記念GPのようにブリスターで失速を強いられるような状況にはなっていないものの、レッドブル・ホンダ、特にマックス・フェルスタッペンのロングランペースは強力だ。ソフトではW11と遜色ないレベルの速さを刻み、ミディアムに関してはハミルトンに対して0.2秒/周のアドバンテージを示していた。

エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「ショートランは有望。特にソフトタイヤを上手く使えている。一方で、最近の流れに沿うようにロングランが課題だ。フェルスタッペン以外との比較で言えば妥当なペースだが、フェルスタッペンは我々に非常に接近している」と語った。

カタロニア・サーキットはシルバーストンと比較して路面が荒いため、スペインGPではブリスターよりも摩耗の方が課題となりそうだ。

決勝でのレッドブル・ホンダとの接戦を警戒

ルイス・ハミルトンFP2: 1位, FP1: 2位

今日は本当にきつい一日だった。これほど暑い時期のスペインに来たことはないんじゃないかな。天気はすごく良いけど、車にとってはトリッキーなコンディションだし、タイヤにとってもすごくタフな状況だ。それに今日は風も強かったから本当にチャレンジングだった。

僕の方は2回目のセッションが特に良かったし、前向きな一日だった。ブリスターもなくタイヤの感触は良かったし、ロングランも悪くなかった。とはいえ先週の金曜日も特にブリスターがあったわけじゃないから、慎重にならなきゃね。

今夜のブリーフィングで自分たちの立ち位置と改善点を確認したいと思う。レッドブル勢がロングランで僕らにかなり接近しているように見えるから、僕らは今回の決勝レースも接近した戦いになると予想してる。

バルデリ・ボッタスFP2: 2位, FP1: 1位

今日は本当に多くの学びがあったし、僕らにとって良い1日になったと思う。ここに戻ってこられて凄く良い気分だ。プレシーズンテストの時と比較して、今のマシンがどれだけ改善しているのかを肌で感じる事ができたからね。

クルマのフィーリングは良いけど、まだまだ微調整が必要な状況だ。今日は午後よりも午前のセッションの方が少し良かった。FP1の序盤はアンダーステアに苦しんだけど、それは簡単に修正できたし、セッションが終わる頃にはかなり改善させる事ができた。

今日は全種類のコンパウンドを使ってロングランに取り組んだけど、特にブリスターが発生することはなかった。まぁそうは言っても、タイヤのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、まだまだ学ばなきゃならない事が山積みだ。

今のところは好調に見えるけど、今日みたいな気候と気温が予想される日曜日においても、今日みたいにタイヤを良い状態に保てるかどうかが問題だ。


初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を0.287秒差で退けた。3番手には0.821秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。

F1スペイングランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月15日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。

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