“みすぼらしいショー”を披露したアロンソ「理想的じゃないけどロングランはまずまず」2017年F1スペインGP初日コメント
マクラーレン・ホンダのトラブル連鎖はまだ終わりを告げていなかった。F1第5戦スペインGPの週末をエンジントラブルからスタートすることになってしまった母国レースのフェルナンド・アロンソ。金曜のFP1でコース上に出た1周目、オイル圧が下がった状態で走行を続けたアロンソのマシンが2コーナーでスピン、白煙を吐きながらコース上で停止した。
コース上に止まったマシンからはオイルが漏れ続け、マシンはクレーンに吊るされてガレージへと運ばれた。チームはFP2に向けてパワーユニットを交換することを決定。午後のセッション開始後にマシンの修復が完了、アロンソは計21周を走り、最下位となる20番手で初日を終えた。この結果に対してアロンソは「エンジンの感触は良いよ。以前よりもかなり遅いけど。驚きだね…」と皮肉たっぷりに語っている。
母国スペインGP初日を終えて
フェルナンド・アロンソ
FP1: 記録なし, FP2: 20位
「エンジントラブルのせいで最初のフリー走行を全く走れなかったわけだから、理想的な週末のスタートとは言えない。次に走れるようになるまで2時間かかると言われたから、少しばかり体を動かしたんだ。ここ数週間はほとんどトレーニング出来ていなかったからね」
「午後のセッションがみすぼらしいショーになってしまったのは、新しいパワーユニットを最初に使う時には、まずエンジンを調整する必要があるからなんだ。走り初めの最初の数周はパワーが少しチグハグしてたよ。あまり時間がなかったから、調整が終わらないまま新しいタイヤに履き替えたんだ。セッションの終わりに向けて他の皆と同じように多くの燃料を積んで走ったんだけど、多かれ少なかれ予想していたラップタイムだった。決勝でライバルになりそうなチームと近いタイムだった。明日すべてをまとめていければ、競争力は増していくと確信している。他の連中との接戦に持ち込めればいいね」
1回目のフリー走行でマシンを降りたアロンソは「質問は僕じゃなくホンダにしてくれ。1コーナーを過ぎた所でエンジンブローしたんだ。そのせいで僕らは1回目のセッションを失ってしまった」と憤りを露わにし、セッション中にもかかわらずサーキットを後にしてしまった。ライバルたちが周回を重ねる中、アロンソはホテルへと戻りテニスをプレイしていた。
2017年F1第5戦初日の結果については、スペインGP《FP1》結果、スペインGP《FP2》結果をそれぞれ参照あれ。3回目のフリー走行は日本時間13日(土)18:00に幕を開ける。