談笑するウィリアムズのヨースト・カピートCEOとアレックス・アルボン、2022年7月23日F1フランスGP
Courtesy Of Williams

アレックス・アルボン、過酷なF1シンガポールGPで術後復帰「大きな挑戦」

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アレックス・アルボンが無事にF1シンガポールGPでレースに復帰する事が決まった。ウィリアムズは9月28日(水)、虫垂炎を経て療養中だったアルボンがマリーナ・ベイ市街地コースでFW44のステアリングを握ることを明らかにした。

アルボンはモンツァで行われた金曜フリー走行出走後に虫垂炎を発症。土曜以降のセッションで代役を務めたニック・デ・フリースはデビュー戦9位フィニッシュという大活躍を見せた。

土曜の午後に腹腔鏡手術を受けたアルボンは術後に麻酔合併症による呼吸不全に陥った。一時は集中治療室に移される事態となったが、翌週の火曜に自宅へと戻り、2週間半後に迫るシンガポールGPに向け回復に努めてきた。

週末に先立ちアルボンは「まずはイタリアGPの週末に貰ったメッセージとサポートに感謝したい」と語った。

「シンガポールに向けてはいつもとは少し違った準備が必要だったけど体調は良い。カレンダーの中で最もフィジカル的に厳しいレースに向けて可能な限りのことをしてきたつもりだ」

マリーナベイ市街地コースはモナコのように1ラップ中に休む暇のないレイアウトが特徴で、加えて高温多湿の気候がドライバーを容赦なく襲う。

アルボンは「今回のレースがどれだけ大きなチャレンジになるかを過小評価しているわけじゃないけど、金曜日にコースに出て再びドライブするのを楽しみにしている」と付け加えた。

シンガポールはアルボンの母国タイと飛行機で2時間ほどの距離にあり、2019年には6位フィニッシュを飾った思い出深い場所でもある。

「ここのストリートサーキットは本当に素晴らしい。それにタイ出身の僕にとってはホームから一番近い場所でのレースだから、こうしてここに来られて嬉しいし、集まってくれたファンに会うのが本当に楽しみなんだ」


シンガポールGPの舞台となるのは、ドライバーに対してもマシンに対してもシーズンの中で最も過酷とされるマリーナベイ市街地コースだ。

パンデミック前の2019年に開催された前回大会では、予選3番手のセバスチャン・ベッテルが1年ぶりの勝利を飾り、フェラーリが1-2フィニッシュを達成した。

F1シンガポールGPは日本時間9月30日(金)19時からのフリー走行1で幕を開ける。

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