角田裕毅、初のマリーナベイで今季5回目のQ3!満足の一方でタイヤ選択を少し後悔
アルファタウリの角田裕毅は10月1日(土)のF1シンガポールGP予選で10番手を刻み、今季5回目のQ3進出を決めた。3年ぶりの開催という事で、F1での2年目を過ごす角田裕毅にとって、難関マリーナベイ市街地コースを走るのは今回が初めてだった。
予選を終えた角田裕毅は結果に満足だとする一方、最終Q3の開始時に晴れ用のスリックタイヤではなく、浅溝付きのインターミディエイトを履いた事を少しばかり悔やんだ。
インターコンディションの中で行われたQ1とQ2を共に8番手で駆け上がった角田裕毅は、10台中8台がソフトタイヤへと切り替える中、ケビン・マグヌッセン(ハース)と並び再びインターを履いてQ3に臨んだ。
しかしながら、セッション終盤に近づくに連れて路面状況は改善。角田裕毅は6周後にピットへと戻り、インターからソフトへと履き替えた。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンはQ3のタイヤ選択について次のように説明した。
「Q3に関してはユーキ共々、まずはインターを履いて少し様子を見たかったのだが、結果的にそれがスリックタイヤでの1周分を失う事につながってしまった」
「もう1周、最後に(スリックで)走れていれば、もう少しばかり改善できたかもしれないが、この手の難しいセッションではこういった事もしばしば起きるものだ」
もう1周走れればもっと良いタイムが出せたはず
角田裕毅
予選: 10位 / 1分51秒983
FP3: 15位 / 2分01秒679
明日のレースをトップ10からスタートできる事に満足しています。FP3から本当によく挽回できたと思いますし、Q3進出はかなり難しいと予想していただけに嬉しいです。
僕にとってもチームにとっても、ここでの予選は体力的に厳しいものになるだろうと覚悟していましたし、コンディションの影響で余計に難しいセッションとなりましたが、チームのみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれて、2台揃って上位に食い込む事ができました。
スリックタイヤでもう1周走れればもっと良いタイムが出せたと思うので、インターミディエイトを履いてQ3を始めた点は少し残念でした。
とは言え、結局は経験というものに尽きるわけで、これを教訓にしたいと思います。
明日は更に少しばかり気温が下がるようなので、それが助けになればと思いますし、全てをまとめ上げて2台揃ってポイント圏内でフィニッシュできることを願っています。
2022 F1シンガポールGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シンガポールグランプリの決勝レースは日本時間10月2日(日)20時にフォーメーションラップが開始され、1周5,063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事でチャンピオンシップを争う。