アルファロメオ・ザウバーF1チームの2018年マシンC37copyright Sauber Motorsport AG

ザウバーF1、トロロッソ・ホンダを打ち負かすべく1.3倍の人員増強を計画

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アルファロメオ・ザウバーF1チームは現在400人程度の従業員を抱えているが、目標とするミッドフィールド上位争いに向けてこれを1.3倍にまで増強する計画を立てている。チームの新しいテクニカルディレクターに就任した元跳ね馬のナンバー2、シモーネ・レスタが明らかにした。

モニシャ・カルテンボーンの後任としてフレデリック・バスールがチーム代表に着任した当時、チームスタッフの数は320人程度であったがその後80名が新たに加入。今シーズン中にはフォース・インディアを超える450人規模に達する見込みとなっている。

「成長を続けるためにはより多くのマンパワーが必要だ」とレスタ。「今の我々が望んでいた場所にいないのは明らかだ。改善し状況を変える必要がある。今のザウバーはミッドフィールドで安定した成績を収めているが、目標としてるのは常にポイント圏内でレースを終える事であり、シーズン前半で果たした以上の躍進を遂げる事だ」

フェラーリ、メルセデス、レッドブルの所謂3強チームを除く中団グループの争いは、ルノー・スポールとハースが一歩先行し、その後ろをトロロッソ・ホンダとマクラーレン、そしてフォース・インディアが競う状況となっている。

一昨年、創設者ペーター・ザウバーはロングボウ・ファイナンスにチームを売却。新たなオーナーとチーム代表に代わった新生ザウバーは今年、アルファロメオとのタイトルスポンサー契約を締結し、フェラーリの最新型パワーユニットを搭載した。

ベストエンジンの呼び声高い「062 EVO」を積んだザウバーは、若手No.1ホープのシャルル・ルクレールの卓越したドライビングもあり、パフォーマンスが大きく改善。シーズン前半戦を終えて18ポイントを獲得しコンストラクター最下位から脱出。ウィリアムズを抑え9位につけている。

躍進著しいスイスの名門に10ポイント差をつけて8位に位置するのはトロロッソ・ホンダ。チーム代表のフランツ・トストは、フェラーリ製パワーユニットの性能に警戒感を示しており、パワーエフェクトの高いスパ・フランコルシャンやモンツァでのザウバー優位を予想している。

トストと同様にピエール・ガスリーもザウバーの進化に懸念を表明。シャシーについてはSTR13の方が一歩先行しているものの、馬力を含めたパワーユニット・パッケージ全体についてはホンダよりもフェラーリの方が強力だと述べ、現在のポジションをキープし続けられるかは不透明だとしている。

とは言え、人員増員が今季のチャンピオンシップに与える影響は限定的と考えるのが妥当。ザウバーが狙うのは来季の躍進だ。バスール代表は2019年に改定されるエアロ関連のレギュレーション、すなわちフロントウイングの単純化とリアウイングの改良が追い風になると考えている。

「本音を言えば、チャンピオンシップで7位になるのと9位になる事に大差はない。来年のレギュレーション変更は非常に大きな変化だから、我々としては素晴らしいチャンスとして考えているし、これを真の挑戦として捉えなければならない」