
角田が痛恨の衝突「望ましくない、が起きうる」とメキーズ、マクラーレン1-2 / F1サンパウロGP 2025《FP1》結果と詳報
2025年F1第21戦サンパウロGPのフリー走行1(FP1)が11月7日(金)に行われ、選手権首位のランド・ノリス(マクラーレン)が、僚友オスカー・ピアストリをわずか0.023秒抑えてトップに立った。一方、角田裕毅(レッドブル)はクラッシュにより週末唯一のプラクティスで走行時間をロス。痛恨の滑り出しとなった。
結果としてはマクラーレンが1-2を独占し、ライバルに明確なアドバンテージを見せつけたが、各チームのプログラム内容は異なっており、順位は必ずしも各車の実力差を反映していない。スプリント予選を前に、勢力図を判断するのは依然として難しい状況だ。
ピアストリはアメリカとメキシコで精彩を欠いていたが、インテルラゴスでは本来の速さを取り戻したように見える。
セッション終盤、各車が予選シミュレーションを開始すると、ピアストリは1回目のアタックでノリスに0.278秒差をつけてトップに立ち、2回目も0.261秒のマージンを維持。だが、最終アタックでは第1セクターで自己ベストを更新しながらも、タイムを伸ばせずノリスに逆転された。
角田裕毅、クラッシュで28分のロス
角田にとっては悪夢のような週末の始まりとなった。わずか4周目、ターン4の出口で縁石に乗り上げスピン。コントロールを失い、左フロントからバリアに衝突した。
当初はフロントウイングの損傷のみかとも思われたが、前後のウイングの双方にダメージが確認された。結果、修復に時間を要し、角田はガレージ内で28分間を失うこととなった。
Here's that Yuki moment 😮#F1 #BrazilGP pic.twitter.com/oRgK4e5v2m
— Formula 1 (@F1) November 7, 2025
2026年に向けて残留の可能性を残していると見られる角田にとって、レッドブルが来季体制の決定を保留している中でのこのクラッシュは、タイミングとして最悪だった。修復後はソフトタイヤを履いて走行したものの、最下位でセッションを終えた。
チーム代表のローラン・メキーズは「こういう形でセッションをスタートさせるのは、もちろん望ましいものではない」としつつも、「こうしたことは起きるものだ」と一定の理解を示した。
レッドブルとフェラーリが下位に沈む
通常マクラーレンと競い合う「ビッグ4」勢の中で、上位に顔を出したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)のみ。6番手につけたが、ノリスからは0.670秒遅れた。ハードタイヤでは好調を見せていたが、ミディアムで大きく後退した。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは10番手で、ラッセルから0.1秒遅れた。
一方、レッドブルとフェラーリは17〜20番手に沈む不本意な結果となった。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はマシンの仕上がりに不満を抱き、セッション中に大幅なセットアップ変更を実施。終盤のソフトタイヤでのアタックでは、途中で中断し、ピットに戻って再調整を行ったものの、その後、再アタックは行わなず、17番手で終えた。
フェラーリは予選シミュレーションを行わず、シャルル・ルクレールが18番手、ルイス・ハミルトンが19番手に留まった。ハミルトンはセッション最終盤、2度にわたってスピンを喫した。
ザウバー勢がトップ5に進出
こうした上位勢の混乱により、ザウバーの2台がトップ5入りを果たす意外な展開となった。
ニコ・ヒュルケンベルグはマクラーレン勢に次ぐ3番手につけ、ガブリエル・ボルトレートは5番手を記録した。両者の間、4番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が割って入った。
メルセデス勢の間には、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)、アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)が並んだ。
なお今週末のサンパウロGPは、今季初めて10チームすべてがアップグレードを投入しない週末となった。各チームはすでに開発の焦点を完全に2026年導入の新レギュレーションへと切り替えており、現行マシンの開発フェーズは事実上終了している。
もっとも、次戦ラスベガスGPではサーキット特性に合わせた小規模なアップデートが数チームから投入される見込みだ。
スプリント予選は日本時間11月7日(金)27時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2025年F1第21戦 サンパウロGP フリー走行1(FP1)リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:09.975 | 0.000 | 30 |
| 2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:09.998 | 0.023 | 32 |
| 3 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 1:10.594 | 0.619 | 31 |
| 4 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:10.606 | 0.631 | 25 |
| 5 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 1:10.616 | 0.641 | 31 |
| 6 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:10.645 | 0.670 | 34 |
| 7 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:10.681 | 0.706 | 32 |
| 8 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:10.686 | 0.711 | 35 |
| 9 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 1:10.707 | 0.732 | 30 |
| 10 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:10.744 | 0.769 | 36 |
| 11 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:10.794 | 0.819 | 35 |
| 12 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:10.807 | 0.832 | 34 |
| 13 | 31 | オコン | ハース | 1:10.906 | 0.931 | 28 |
| 14 | 87 | ベアマン | ハース | 1:10.961 | 0.986 | 31 |
| 15 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:11.070 | 1.095 | 30 |
| 16 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:11.160 | 1.185 | 29 |
| 17 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:11.368 | 1.393 | 31 |
| 18 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:11.493 | 1.518 | 29 |
| 19 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:11.526 | 1.551 | 28 |
| 20 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 1:11.763 | 1.788 | 19 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 21℃ |
| 路面温度 | 47℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1サンパウロGP |
|---|---|
| セッション種別 | フリー走行1 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | インテルラゴス・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 1936年 |
| 全長 | 4309m |
| コーナー数 | 15 |
| 周回方向 | 反時計回り |