衝撃クラッシュ続出!DNFピアストリを尻目にノリス勝利―角田14位 / F1サンパウロGP 2025《スプリント》結果と詳報

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2025年FIA-F1世界選手権第21戦サンパウロGPのスプリントが11月9日、インテルラゴス・サーキットで開催され、ランド・ノリス(マクラーレン)が波乱を制してポール・トゥ・ウイン。赤旗中断を挟む混乱の展開の中でリードを譲らず、タイトル争いのリードを拡大した。角田裕毅(レッドブル)は14位でチェッカーを受けた。

2番グリッドからスタートしたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、レース終盤にノリスをDRS圏内に捉えるも、0.845秒差で惜しくも2位フィニッシュ。3位にはジョージ・ラッセルが入り、メルセデス勢が実質的なダブル表彰台を獲得した。

現地気象台が警戒レベル「危険」と分類した「嵐」は、レース開始を前に通過したものの、メインストレートには依然として水たまりが残る難コンディション。スタートではトップ12の偶数列を中心に6台がソフト、残る14台がミディアムを選択するなど、戦略が分かれた。

2位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、優勝したランド・ノリス(マクラーレン)、3位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年11月8日F1サンパウロGPスプリント(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of McLaren

2位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、優勝したランド・ノリス(マクラーレン)、3位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年11月8日F1サンパウロGPスプリント(インテルラゴス・サーキット)

タイトルを揺るがすピアストリの痛恨クラッシュ

6周目、チャンピオンシップの行方を左右するアクシデントが発生。3番手を走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が、ターン3のイン側縁石に乗り上げ単独スピンし、バリアに激突してリタイアした。

直後には、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)も全く同じ場所でスピン。コラピントのマシンは大きく損傷し、ヒュルケンベルグはウォールに衝突しながらも、辛うじて走行を続行した。

ノリスと激しいタイトル争いを繰り広げるピアストリにとっては、まさに痛恨、2戦連続のスプリントリタイアとなり、ノリスのリードは1ポイントから9ポイントに拡大した。

インテルラゴス・サーキットのターン4・5でクラッシュしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)、2025年11月8日F1サンパウロGPスプリント(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of McLaren

インテルラゴス・サーキットのターン4・5でクラッシュしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)、2025年11月8日F1サンパウロGPスプリント(インテルラゴス・サーキット)

赤旗中断、原因は“ノリスの水しぶき”?

レースコントロールはセーフティーカー(SC)の導入を決定したが、衝撃によりタイヤバリアは大きく損傷。さらに、車両回収のためには大型クレーンの導入が必要な状況で、7周目に赤旗に切り替えられた。

アントネッリは無線で「ノリスがターン3で縁石に乗り上げた時、大量の水がレーシングラインに飛び散った」と報告。ピアストリ、ヒュルケンベルグ、そしてコラピントは、まさにその箇所で相次いでスピンしており、“水しぶき”が誘発要因となった可能性もある。

約25分の中断を経て、レースはローリング・リスタートで再開された。ミディアムからソフトに履き替えたノリスはリードを維持。ヒュルケンベルグは赤旗を利用してクルマを修復し、16位でフィニッシュした。

角田はピットレーンスタートから14位

前日の予選で18番手に沈んだ角田は、スプリントを前にパルクフェルメ下でフロントウイング/ノーズを交換。ピットレーンからスタートした。

序盤は周回ごとに前走車から引き離される展開となったが、赤旗中に別のミディアムタイヤに交換。終盤にはリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)を追い詰める走りを見せた。ただ、惜しくも追い抜きには至らず、0.372秒差の14位でフィニッシュした。

チームメイトのマックス・フェルスタッペンは、1周目にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)をかわして5番手に浮上。ピアストリのリタイヤにより4番手に順位を上げた。

赤旗を利用してミディアムに履き替えると、ソフトに履き替えた後方アロンソに激しく攻め立てられたが、4位を死守した。一方、無線では「クルマは跳ねるし、グリップもない」と不満を訴え続けた。レッドブルは予選に向け、パルクフェルメ解除を受けてセットアップ変更を模索する見通しだ。

アロンソ、老練な防御でフェラーリ勢と接戦

アロンソは燃料節約のため、序盤からリフト&コーストを強いられながらも、後方のフェラーリ勢を巧みにブロック。残り3周までシャルル・ルクレールを抑え続けた。

最終的にはオーバーテイクを許して順位を落としたものの、もう1台のフェラーリを駆るルイス・ハミルトンをわずか0.297秒差で抑えきり、6位でフィニッシュした。

この3ポイントにより、アストンマーチンはレーシング・ブルズとコンストラクターズ選手権で同点に並んだ。ただし、オランダGPでのアイザック・ハジャーの表彰台により、レーシング・ブルズが7位を維持している。

そのハジャーは、1周目の混乱で4ポジションダウンの13番手に後退したものの、そこから粘り強い走りを見せ、最終的に10位でフィニッシュした。

一方、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はクルマの競争力を最大限に引き出し、13番グリッドから8位へと浮上。サマーブレイク以降としては初のポイント獲得を果たした。

ベアマンとローソンが接触

オリバー・ベアマン(ハース)は1周目のターン4でリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)と接触し、左リアを引っ掛けられてスピン。順位を大きく落とした。無線では「またローソンだ」と苛立ちを見せ、最終的に12位でレースを終えた。

一方、チームメイトのエステバン・オコンは、全車最多となる7ポジションアップを果たして11位フィニッシュ。週末の残りのセッションに向けて明るい材料を残した。

最終周の衝撃、ボルトレートが宙を舞う大クラッシュ

最終ラップ、インテルラゴスが静まり返るほどの衝撃的なクラッシュが発生した。地元ブラジル出身のガブリエル・ボルトレート(ザウバー)がターン1への進入でスピンし、イン側のバリアに激しく激突。その反動でマシンが跳ね返され、宙に浮き上がって反対側のウォールに叩きつけられるという、極めて危険なインシデントとなった。

幸いにも、ボルトレートは自力でマシンを降り、メディカルカーに自ら乗り込む姿を見せた。一方でマシンは大破しており、この後に続く予選までに修復できるかどうか、時間との戦いを強いられることになる。


全3ラウンド、計1時間が予定されるF1サンパウロGPの公式予選は、日本時間11月8日(土)27時からインテルラゴス・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第21戦サンパウロGPスプリントリザルト

PosNoDriverTeamLapsTimePTS
14ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス2453:25.9288
212アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス24+0.845s7
363ジョージ・ラッセルメルセデス24+2.318s6
41マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダRBPT24+4.423s5
516シャルル・ルクレールフェラーリ24+16.483s4
614フェルナンド・アロンソアストンマーチン・メルセデス24+18.306s3
744ルイス・ハミルトンフェラーリ24+18.603s2
810ピエール・ガスリーアルピーヌ・ルノー24+19.366s1
918ランス・ストロールアストンマーチン・メルセデス24+23.933s0
106アイザック・ハジャーレーシングブルズ・ホンダRBPT24+29.548s0
1131エステバン・オコンハース・フェラーリ24+31.000s0
1287オリバー・ベアマンハース・フェラーリ24+31.334s0
1330リアム・ローソンレーシングブルズ・ホンダRBPT24+38.090s0
1422角田裕毅レッドブル・ホンダRBPT24+38.462s0
1555カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス24+38.951s0
1627ニコ・ヒュルケンベルグザウバー・フェラーリ24+42.349s0
1723アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス24+55.456s0
185ガブリエル・ボルトレートザウバー・フェラーリ23DNF0
NC81オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス5DNF0
NC43フランコ・コラピントアルピーヌ・ルノー5DNF0

コンディション

天気曇り
気温24℃
路面温度29℃

セッション概要

グランプリ名 F1サンパウロGP
セッション種別 スプリント
セッション開始日時

サーキット

名称 インテルラゴス・サーキット
設立 1936年
全長 4309m
コーナー数 15
周回方向 反時計回り

F1サンパウロGP特集