アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・テクニカル・ディレクターに就任したデビッド・サンチェス、2024年5月2日 (2)
Courtesy Of Alpine Racing

マクラーレン3ヶ月退社のサンチェス、苦境アルピーヌF1の「エグゼクティブ・テクニカル・ディレクター」に就任

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BWTアルピーヌF1チームはF1第6戦マイアミGPの開幕を翌日に控えた2024年5月2日(木)、デビッド・サンチェスを新設のエグゼクティブ・テクニカル・ディレクターに任命した事を明らかにした。

長年に渡って空力のスペシャリストとしてフェラーリで活躍してきたフランス出身のF1エンジニアはガーデニング休暇を経て、年明け早々に古巣マクラーレンに合流するも、方向性の不一致から第4戦日本GPを前にチームを去った。

サンチェスは2005年にF1キャリアをスタートさせた英国エンストンのチームで今後、アルピーヌ・モータースポーツのチーム代表兼副社長であるブルーノ・ファミン直属の部下として、パフォーマンス、エンジニアリング、およびエアロダイナミクスを含む技術3部門を統括する。

各部門のトップはそれぞれ、シアロン・ピルビーム(パフォーマンス担当テクニカルディレクター)、ジョー・バーネル(エンジニアリング担当テクニカルディレクター)、デビッド・ホイーター(エアロダイナミクス担当テクニカルディレクター)が務める。

サンチェスについてファミン代表は「チームとして行うあらゆる面を最適化し、適切なパフォーマンス分野に焦点を当てるための重要な人事」であると述べ、「マシンのパフォーマンスと開発が、我々の野心ほど十分なペースで進んでいないことは明らかだ。最終目標に向けてデビッドと共に取り組んでいく事を楽しみにしている」と付け加えた。

アルピーヌは今年、エステバン・オコンとピエール・ガスリーを以てしても開幕5戦を終えて未だノーポイントと、ワークスチームでありながらも極めて苦しい立場に立たされている。

アルピーヌでの新たな挑戦についてサンチェスは「このチームにはいつだって多くの素晴らしい人たちが参加してきた。解き放つべきポテンシャルがたくさんあるのは間違いない」と語る。

「我々にはトラック上のパフォーマンスを向上させるための大きな仕事が待ち受けているが、それこそが私のモチベーションを高めてくれる」

「この偉大なチームに定期的な成功を取り戻すことを唯一の目的として、エンストン、そしてヴィリーのテクニカルチームと共に再び仕事に取り組むことを楽しみにしている」

アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・テクニカル・ディレクターに就任したデビッド・サンチェス、2024年5月2日 (1)Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・テクニカル・ディレクターに就任したデビッド・サンチェス、2024年5月2日 (1)

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