ルノーF1チームはドイツGP開幕を2日後に控えた7月24日、BPカストロールとの契約を2年延長した事を発表した。両者は2017年にパートナーシップを締結。2024年末までフォーミュラ1での技術協力体制を継続する。

BPカストロールはルノーに対して、先端燃料、エンジンオイル、ギアオイル、油圧オイル、グリース、ブレーキフルードを供給するだけでなく、車体開発拠点のエンストン及びエンジン開発部門のヴィリー＝シャティヨンに対しても、さまざまな高性能工業用潤滑油を供給している。

フェラーリが2017年から2018年に果たしたパフォーマンス改善の21%は、オイルと燃料に由来するものであったとされ、燃料及びオイルがF1マシンのパフォーマンスに与える影響は大きい。2021年には新たなレギュレーションが施行される予定となっており、BPカストロールはルノーF1チームを支援する上で一層重要な役割を果たす事になる。

両者はF1での成功を受けて、2020年1月1日より戦略的パートナーシップを拡大し、市販車部門での協力体制を構築する。ルノー・グループは、アフターセールスのグローバル・サービス・エンジンオイルパートナーとしてカストロールと提携し、顧客へのサービス向上を目指す。

2019年のF1に参戦する全10チームの内、カストロールを燃料オイルサプライヤーとしているのはルノーのみ。同じルノー製F1パワーユニットを搭載するマクラーレンは、ブラジルの石油大手ペトロブラスと契約しているが、同国のジャイール・ボルソナーロ大統領は、マクラーレンとの契約を早期解除する意向を示している。

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