2018年のF1セーフティカー、メルセデスAMG GT Rのフロントcopyright Daimler AG

F1レギュレーション「セーフティーカー編」

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F1レギュレーションの中から、セーフティーカーに関連する主だったルールを厳選しその要点を以下にまとめる。FIAは練習セッションまたはレースを中止する主たる方法として、セーフティカーまたはバーチャルセーフティカー(VSC)の2つの方法を有する。

バーチャルセーフティカー関係のルール

  • VSCは、セーフティーカーを出す程ではないダブルイエローフラッグが必要な場合に使用
  • VSCの発動は、公式メッセージシステムを介してチームに、ライトパネルを介してドライバーに通知される
  • VSC下では速度を落とさなければならず、各マーシャルセクターで最低1度はFIAが設定した最低通過時間を上回る必要がある。違反するとペナルティの対象
  • 不必要に遅く、不安定に、または他の競技者にとって潜在的に危険であると考えられる方法で運転してはならない
  • VSC終了時にはチームにその旨が通知され、通知後10秒から15秒後の間にライトパネルが緑色に変わりレース再開。この時点でDRSも有効となる

セーフティーカー関係のルール

  • レース中断の必要はないが、VSCでは対処できない物理的危険がある場合にセーフティーカーが出動
  • セーフティカーは経験豊富なドライバーが運転を行い、FIAオブザーバーを帯同する
  • オレンジ色のライトを点灯させて出動。競技車両はその後ろに列を作ること
  • 追い越しは許可されないが、セーフティカーはラップリーダーがその背後に来るまで、緑色のライトを使ってバックマーカーに警告
  • コース離脱準備が整うと、セーフティカーはオレンジ色のライトを消灯してドライバーに通知
  • ドライバーは、最初のセーフティーカーラインを通過するまで隊列を維持すること
  • 緑色のライトが点灯するとレース再開。再開から2周が完了するまではDRSは使用不可

雨で決勝レースがスタートする際のルール

  • 非常に悪い天候のような例外的状況下では、セーフティーカー先導でレースがスタートすることがある。この場合、セーフティカーはスタート開始10分前にオレンジ色のライトを点灯させる。このライトが緑色に切り替わると、セーフティカーはグリッド順に各マシンのコースへの誘導を始める
  • 雨のためにセーフティカー先導でレースがスタートした場合、コース上の安全が確認されるとセーフティーカーはピットレーンへと戻り、その後各マシンはグリッドに就き通常のスタンディングスタートをおこなう

赤旗の際のルール

  • 赤旗が提示された場合ピット出口は閉鎖されオーバーテイクは禁止される。ドライバーはゆっくりとマシンをピットレーンに向かわせる必要があり、隊列を維持して提示する義務を有する。セーフティカーは隊列の先頭に移動し、チームメンバーはマシンへの作業を許可される。給油は不可。
  • 赤旗が提示された時にピットに入っていたマシンは、そこでそのまま作業することが許される。その後、ピットでの停止前のポジションに再び戻ることができる
  • レース再開の少なくとも10分前にはチームにその旨が伝えられる。再開3分前までには、すべてのマシンにホイールが取り付けられている必要がある。
  • レースはセーフティカー主導で再開され、基本的に再開1周後にセーフティーカーはピットインを行う。
  • レースが再開できない場合、レースが中断される2周前のラップの最後の順位がレース結果となる
  • レース中断中の時間は2時間ルールの対象外であるが、レースは合計4時間を超えることはできない

手短に分かりやすく2020年のF1レギュレーションを知りたい方は「主要変更点のまとめ」を、より詳しくルールの全体像を知りたい方は「完全網羅版」を合わせて参照されたい。