レッドブル・ホンダ、3日間で7レース分以上の大量周回「過去最高に満足度が高いテスト」
レッドブルのレースエンジニアリング部門の責任者を務めるギヨーム・ロケリンは、2月19日から3日間の日程で開催されたバルセロナテスト1について「過去最高に満足度が高いテストになっている」と振り返った。
今季型RB16はホンダ製F1パワーユニットの搭載を前提としてゼロから作り上げられたレッドブル初のシャシーであり、前作RB15を凌ぐポテンシャルを持ち合わせている事は明らかである一方、マックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボンはマイレージを重ねる事に集中しており、その真の実力は未知数だ。
だが、一度たりとも深刻なメカニカルトラブルを出さずに頭を垂れてひたすらに走行を重ねている事から伺えるように、期待値は相当に高い。レッドブル・ホンダは3日間で合計471周を走破。これはスペインGPの決勝レースに換算すると7レース分以上となる。
クルマに対する理解が十分でなければ開発が明後日の方向を向いたものとなり、性能を引き出すセットアップも分からず、シミュレーションの精度も上がらない。開幕前テストにおいてはマイレージこそが至上の指標だ。
「これまでのところ、チーム全体にとって非常に成功したテストだと言える」とギヨーム・ロケリン。1996年にレイナード・レーシングでモータスポーツのキャリアを歩み始め、2015年からレッドブルのレースエンジニアリング部門のトップを務めるフランス人エンジニアは、3日間のテスト全体を総括して次のように語った。
「私の個人の意見としては、第一回プレシーズンテストとしてはこれまでの中で最も満足度が高いものに仕上がっていると考えている」
「トラブルは何もなく、クルマは非常に順調に走ってくれている。今日は午前中に些細な問題点が見つかったのだが、簡単に解決できたし、マックスは完全なレースシミュレーションを無事に終える事が出来た」
「午後のアレックスとのしごとに関しても順調に進んでいたのだが、残念ながら何度かレッドフラッグが出てしまったために、計画していた全てのプランを終える事は出来なかった」
「というわけで遅れが発生してしまったにも関わらず、アレックスが一人で80周以上を走りきってくれたので、非常に満足している。我々は良い状況を作り出せていると思うし、第2週目のテストに向けて非常に良いプラットフォームを築けたと考えている。次は更なるパフォーマンスの追求だ」
バルセロナテスト4日目のセッションは、4日間の休みを挟んで2月26日(水)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。