レッドブル・ホンダの2021年型F1マシン「RB16B」に掲載されたオラクルのロゴ
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ、IT界の巨人「オラクル」との複数年パートナーシップ契約を発表

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また一つ、IT界の巨人が新たにF1に参入する。レッドブル・ホンダは2021年シーズンの開幕バーレーンGP初日を翌日に控えた3月25日(木)、世界有数のソフトウェア会社「オラクル」との新たなパートナーシップ契約を発表した。契約は複数年。

契約の一環として今週末の開幕バーレーンGPより、レッドブル・ホンダの2021年型F1マシン「RB16B」やマックス・フェルスタッペン及びセルジオ・ペレスが着用するレーススーツ、その他のチームアセットにオラクルのブランディングが施される。

対してオラクルは、最先端のマーケティング・クラウド製品並びにカスタマー・エクスペリエンス・テクノロジーを提供し、チームとファンとを繋げる新しい仕組みをチームにもたらす。

またデータ分析や人工知能、機械学習に関するノウハウと技術を元に、今後数シーズンに渡ってチームが持つ既存のデータサイエンス及び分析ツールの拡張に取り組み、トラックの内外を問わずそのパフォーマンスを最適化していく。

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は「40年以上に渡って技術革新の最前線に立ってきた巨大組織であるオラクルは、データベース管理とクラウドコンピューティングの分野で最も多くの認知と信頼を持つ企業の1つであり、その類まれなる技術力と知識を活用できることは我々に大きな前進をもたらしてくれるだろう」との談話を発表した。

また、オラクルのチーフ・マーケティング・オフィサーを務めるアリエル・ケルマンは「我々はレッドブル・ホンダと協力し、F1の新しい基準を打ち立てるための技術やデザインを創造していくことを約束する」と述べた。

大手テクノロジー企業にとってのF1の魅力は年々増しつつある。

アストンマーチンF1チームの新たなタイトルスポンサーに就任したコグニザントも同じ米国のハイテク企業であり、データ分析や機械学習といった最先端テクノロジーを有する事は、今やF1チームのコア・コンピタンスとなってきている。

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