レーシングポイント「RP20」F1シュタイアーマルクGPフリー走行にて
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レーシングポイントF1、ルノーを非難…RP20の合法性に自信

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レーシングポイントF1チームは今季型F1マシン「RP20」の合法性に改めて自信を示し、国際自動車連盟(FIA)に対して正式な抗議を申し立てたルノーを非難。抗議が却下される事は間違いないと主張した。

セルジオ・ペレスとランス・ストロールが8位のダニエル・リカルドを抑えて6位と7位入賞を果たした第2戦シュタイアーマルクGPを終えてルノーは、ライバルチームのマシンのブレーキダクトが規約に違反しているとして、FIAに抗議を申し立てた。

FIA、ルノーの抗議を受理

競技規約では特定のパーツに関して自社設計を義務付けている。ブレーキダクトは今季よりその対象となった。

「RP20」は昨シーズンのWチャンピオンを獲得したメルセデスF1マシン「W10」との類似点が極めて多く、プレシーズンテストの段階ですでに「コピーマシン」「ピンクメルセデス」等と呼ばれていた。レーシングポイントはW10からインスピレーションを受けた事は否定していないものの、かねてより違法ではないと主張している。

日曜の夜にエンストンのチームからの抗議内容を精査したスチュワードは、ルノーの抗議を受理して、調査のためにRP20の前後ブレーキダクトを押収した。更に、比較検証のためだとして、メルセデスに対してW10のパーツを提供するよう命じた。

一夜明けレーシングポイントは、違法行為・レギュレーション違反は一切ないとする声明を発表しルノーを非難した。

「BWTレーシングポイントF1チームは、シュタイアーマルクGPの結果に疑念が寄せられた事に深く失望している。抗議は不十分な情報に基づく誤った認識によるものだ」

「チームはレギュレーションに準拠している事を証明するために必要なあらゆる手段を講じていく構えだ」

「シーズン開幕に先立って、チームはFIAに全面的協力し、RP20のデザインの出処に関するあらゆる疑問対して十分に対処してきた」

「抗議は却下されると確信している」

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