2017年F1プレシーズンテスト2《2日目》ボッタス1位!キミは赤旗クラッシュ、マクラーレン再び…
2017年の第2回プレシーズンテスト2日目、薄く雲に覆われたカタロニア・サーキットは、気温10度、路面温度13度のコンディションでセッションがスタート。トップタイムを記録したのは、メルセデスのバルテリ・ボッタスで1:19:310。これに遅れることコンマ1秒差で初日トップタイムを記録したウィリアムズのフェリペ・マッサが続いた。
メルセデス唯一の対抗馬と目されるフェラーリはキミ・ライコネンが走行を担当。午後のセッションでターン3からコースオフし赤旗。バリアに軽く接触しただけで本人にもマシンにもダメージはほとんどなさそうであったが、そこでマシンを降りることになった。
VIDEO: Tipical Kimi Raikkonen crash at turn 3 #F1 #F1testing pic.twitter.com/x1OGfBqbXV
— F1Writers™ (@f1writers) 2017年3月8日
上の動画をみる限り不自然な感じにリアが滑り出し、そのままグラベルに突っ込んだ様に見受けられる。
順位タイムと周回数
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボッタス | メルセデス | 1:19:310 | – | 70 |
1 | マッサ | ウィリアムズ | 1:19:420 | 0.110 | 63 |
3 | ライコネン | フェラーリ | 1:20:406 | 1.096 | 53 |
4 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:20:432 | 1.122 | 102 |
5 | ストロール | ウィリアムズ | 1:20:579 | 1.269 | 59 |
6 | ハミルトン | メルセデス | 1:20:702 | 1.392 | 79 |
7 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:21:213 | 1.903 | 61 |
8 | ペレス | フォース・インディア | 1:21.297 | 1.987 | 100 |
9 | サインツ | トロロッソ | 1:21:872 | 2.562 | 92 |
10 | グロージャン | ハース | 1:21:887 | 2.577 | 96 |
11 | ウェーレイン | ザウバー | 1:23:000 | 3.690 | 59 |
12 | アロンソ | マクラーレン | 1:23:041 | 3.731 | 46 |
13 | エリクソン | ザウバー | 1:23:384 | 4.074 | 47 |
14 | パーマー | ルノー | 1:24:774 | 5.464 | 29 |
レッドブルはパワーユニット交換作業を行うも、2017年テスト初となる100周超えをクリアした。
連日停止のマクラーレン
全くと言ってよいほど走り込めていないマクラーレン・ホンダはこの日フェルナンド・アロンソが走行を担当も、午前のセッション中に突如マシンをガレージに入れそのままの状態で午後のセッションへ。テスト終了30分前にコースに戻ってくるも、合計46周の走行にとどまり11番手。原因については車体側の水漏れとし、チーム側はエンジン交換によるストップの可能性を否定した。
昨年までを見ても分かる通り、彼らがシーズンを通して盛り返してくるのは明白。無論ホンダとしても2位や3位を目指しての復帰ではなくタイトル獲得が目標であるわけだから、リスクを負わずしてこれを成し遂げるは不可能というもの。しかしながら3年目のこのチームがここまで走り込めないとは誰もが想像していなかっただろう。リスクを負うのは必要だが、リスクを負う際にはバックアッププランが必要不可欠。これまでのテストを見ていると、彼らはバックアッププランを持ち合わせているのか疑念を持たざるをえない。
好調マッサ軽々の2番手タイム
午後はのんびりゲーム撮影
テスト2初日に堂々のトップタイムを叩き出したウィリアムズのフェリペ・マッサは、この日もコンマ11秒差の2位に着け快調っぷりをアピール。午後はランス・ストロールにバトンタッチし、本人はコードマスターズ社の新しいゲーム(恐らくは”F1 2017″)のための3Dスキャンに興じた。
テスト2の3日目となる3月9日は、午前の部が日本時間の17:00~21:00、午後の部が日本時間の22:00~26:00に予定されている。プレシーズンテストの詳しい日程と出走ドライバーについては、2017年F1プレシーズンテスト2:日程と走行ドライバー一覧を参照してほしい。