ルノーR.S.20をドライブするダニエル・リカルド、2020年F1バルセロナテスト
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F1バルセロナテスト《6日目》午前速報:ホンダ未だ沈黙、ルノーがメルセデスと跳馬抑えて暫定トップ

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F1バルセロナテスト最終6日目の午前のセッションが日本時間21時に終了。C5コンパウンドを使ったパフォーマンス・バトルが繰り広げられる中、ルノーのダニエル・リカルドが暫定トップタイムをマークした。

バルセロナテスト6日目総合結果

リカルドはランチブレイクまで50分のところで、最も柔らかいC5タイヤを履いて1分16秒276を記録。タイムシートのトップに躍り出た。チェッカーまで15分を残してクルマを降り、ピットウォールへと向かったリカルドはカメラに向かって笑顔を見せ、一定の満足感をのぞかせた。

2番手はスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。リカルドと同じC5を装着しての計測であったが1000分の84秒届かなかった。3番手はメルセデスのルイス・ハミルトン。こちらもC5でのラップであったが、0.134秒遅れた。ただしフェラーリとメルセデスはエンジン出力を極端に抑え、ポケットの中に多くのものを隠し持っている可能性がある。

スピードラップで最高速を刻んだアルファロメオ(キミ・ライコネン)が時速334.5kmをマークする一方で、フェラーリは310.1km/hで9位、メルセデスは309.3km/hで最下位10位と速度が出ていない。

ランオフエリアに飛び出たアレックス・アルボン、2020年F1バルセロナテスト6日目
© Getty Images / Red Bull Content Pool

ホンダ勢は、ダニール・クビアトを起用したアルファタウリがC4コンパウンドで7番手タイムをマークし、59周を走り込んだ。レッドブル側はこの日、アレックス・アルボンがRB16をドライブ。10番手タイムをマークしているがこれはC3タイヤでの計測。現時点では真の競争力を秘めたままだ。

アルボンは残り1時間というタイミングで、ターン12でスピンを喫しグラベルに飛び出した。クルマにダメージはなく自力でピットへと戻ったものの、ガレージ前には衝立が置かれ、メカニックがフロアを取り外して何らかの作業を行っていた。

強風が原因だった可能性も十分あるだろうが、マックス・フェルスタッペンが度々コントロールを失っていたように、今季型RB16はここカタロニアでリアが不安定なようにも見受けられる。

最多周回はハミルトンの90周。これに、本テストで目立ったところがないハースのロマン・グロージャンが86周で続いている。反対に周回数が伸びていないのは、レーシングポイントのセルジオ・ペレスとウィリアムズのジョージ・ラッセル。共に43周に留まっている。

セッションは1時間の昼休み休憩を挟んだ後、現地14時から18時まで、日本時間22時から26時までの4時間に渡って午後の部が行われる。

F1バルセロナテスト《6日目》午前結果速報

Pos Driver Time Gap Tyre Laps
1 ダニエル・リカルド
Renault
1:16.276 C5 65
2 シャルル・ルクレール
Ferrari
1:16.360 + 0.084 C5 76
3 ルイス・ハミルトン
Mercedes
1:16.410 + 0.134 C5 90
4 セルジオ・ペレス
Racing Point
1:16.658 + 0.382 C3 43
5 カルロス・サインツ
Mclaren
1:16.820 + 0.544 C4 65
6 ジョージ・ラッセル
Williams
1:16.871 + 0.595 C5 43
7 ダニール・クビアト
AlfaTauri
1:16.914 + 0.638 C4 59
8 ロマン・グロージャン
Haas
1:17.037 + 0.761 C4 86
9 キミ・ライコネン
Alfa Romeo
1:17.415 + 1.139 C5 62
10 アレックス・アルボン
Red Bull
1:17.803 + 1.527 C3 59