ガレージ内での作業を見守るレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2020年F1バルセロナテストにて
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F1テスト4日目開始、ホンダエンジン勢 合計僅か3周…揃ってトラブルか?ガレージに籠もり出てこず

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2020年F1プレシーズンテスト4日目のセッションが、2月26日(水)現地9時よりスペインのカタロニア・サーキットで開始された。2時間経過地点での暫定トップタイムはレーシングポイントのランス・ストロール。C3タイヤを履いて1分17秒787をマークしている。

バルセロナテスト4日目最終結果

この日も先週の第一回テスト同様に晴天に恵まれる一方で寒く、セッションは気温9℃、路面温度11℃のドライコンディションでグリーンフラッグを迎え、地元出身のマクラーレンのカルロス・サインツが先陣を切ってコースに飛び出した。

2時間の間にメルセデスとフェラーリが40周以上のラップを重ねる一方で、ホンダ製F1パワーユニットを積むレッドブルとアルファタウリは共に、インスタレーションラップを終えたのみでガレージへと戻り、各々1周と2周に留まっている。当然ラップタイムは計測されていない。

現時点で理由は明らかにされていないが、両チームのガレージ前には目隠しのための衝立が置かれ、中ではメカニックがフロアを外しての作業を行っている。先週の第一回テストで高い信頼性を発揮していた2台に何が起こっているのか?

同じHonda RA620Hを積む2台のマシンが同じタイミングでガレージ内に籠もっている事から、エンジン周りのトラブルの可能性が懸念されていたが、テッド・クラビッツのリポートによると、レッドブルの方はサスペンションに問題が発生しているという。いずれにしても走行時間のロスは大きな痛手となりうるだけに気がかりだ。

アルファロメオは先週、リザーブドライバーにセッションを託した唯一のチームであったが、今日も同じ様にロバート・クビサにC39のステアリングを握らせている。ベテランのクビサは、セットアップデータのフィードバックに定評のあるベテランだが、冷えた路面とタイヤに足を取られて最終コーナーで軽くスピンするシーンもみられた。マシンにダメージはなく、26周を走って6番手タイムを刻んでいる。

ハースは先週の第1回テストで、全体の最小となる合計僅か316周に終わった。これは最多周回を記録したメルセデスの494周と比較するとおよそ6割程度に過ぎず大きく遅れを取っているが、この日も現時点ではマイレージが伸びていない。VF-20をドライブするロマン・グロージャンは17周を走って7番手の位置につけている。

午前のテストセッションはこの後、現地13時、日本時間21時まで行われる。