”遅すぎる”アルファタウリ・ホンダ…ピエール・ガスリー、6戦連続Q3進出危うし?
4月30日(金)の2021 F1第3戦ポルトガルGP初日プラクティスを振り返ったピエール・ガスリーは「かなり難しい一日だった」と述べ、6戦連続となるQ3進出に向けては多くの課題があるとの認識を示した。
シーズン開幕から中団最速を争う高いパフォーマンスを発揮してきたアルファタウリ・ホンダAT02だが、ポルトガルGPの舞台、アルガルベ・サーキットでは少し異なる様相を呈している。
ガスリーは午前のFP1で最近の定位置とも言うべき6番手に付けたが、午後はライバルチーム、特にアルピーヌ勢がタイムを伸ばしてきた事で11番手と後退した。
チーム代表を務めるフランツ・トストはこの日のパフォーマンスにいて「遅すぎるという事に尽きる」と述べ、2日目に向けてセットアップを大幅に変更する必要があるとの考えを示した。
初日を終えたガスリーは「今日はかなり難しい一日だった。クルマの感触があまり良くなかったから、今夜は洗いざらい分析して改善に向けての問題点を探るつもりだ」と1日を振り返った。
「今はまだポテンシャルをフルに発揮できていない。過去数戦と比べて低速エリアでのブレーキングに凄く手こずっているから、何が変わったのかをハッキリさせる必要がある」
「これまでの週末とはコンディションもレイアウトも全然違うし、路面が凄く滑りやすいから、普段とは少し異なる調整が必要かもしれない」
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、ミディアムとハードを使っての午前のエアロテストの成果について「概ね満足」としたが、ソフトタイヤを履いた午後はペースを引き出せず苦戦を強いられたと説明した。
また「期待していたほど、あるいは我々が最近慣れ親しんでいたような成功した金曜日にはならなかった」と述べ、「多くのコーナーは追い風だがストレートでは向かい風で、ドライバー達にとって簡単ではないコンディションだった」と付け加えた。
ガスリーは開幕バーレーン、第2戦エミリア・ロマーニャと、2戦連続で予選TOP5を叩き出してきた。昨年のバーレーンからの連続記録としては5回を数える。更新はここで絶えてしまうのだろうか?
ガスリーは「今のところ中団はかなりタイトだから、明日に向けて今夜はタイムを改善できるよう仕事に取り組む必要がある」と強調する。
「予選ではコンマ2~3秒違うだけで、6~7つポジションが変わってしまう可能性があるだけにね」
「たぶん僕は過去5、6戦連続でQ3に進めているから、今回もそれを続けたいと思っている。今夜の作業で上手くそれを実現できると信じてる」
F1ポルトガルグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月1日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってアルガルベ・サーキットで開催される。