ベッテルかルクレールか…選手権3位が誰になろうが構わない、とフェラーリ
スクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表は、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのどちらがランキング3位を手にしようが、チームとしては大差なく、それによって来季のナンバー1ドライバーが決まるわけでもないとの考えを示した。
残り3戦を残し、跳馬ルーキーのルクレールは、4度のF1ワールドチャンピオンに対して6点差のリードを築き、ランキング3位につけている。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにも3位の可能性が残されているが、ルクレールとのギャップは16ポイントと、決して小さくない。
ランキング3位、つまり、今年最も多くのポイントを獲りチームに貢献したドライバーが、来シーズンのNo.1ドライバーを務めるのでは? F1アメリカGPの金曜記者会見の場で、そのように質問されたマッティア・ビノットは次のように答えた。
「我々にとって重要な事は、コンストラクター2位を確定させることだ。今週末に、ここアメリカで達成できればと思ってる。もう一つ重要なことは、我々フェラーリチームが過去数戦で何度か勝利を収めたという事実だ」
「つまり、ドライバーズタイトルで3位を獲るというのは、一番重要度が低い。私はそう考えている。そういうわけで、誰がどうなるかというのは、、重要ではないのだ」
フェラーリはF1第19戦アメリカGP初日プラクティスを2番手と4番手で締め括っており、7戦連続ポールポジションの可能性も見えてきている。ただし、サーキット・オブ・ジ・アメリカズには高速のダブルS字区間があり、高いダウンフォースが必要とされるため、レースペースでは苦戦を強いられている。
フェラーリはエンジンパワーでライバルの2歩先を進んでいるが、ダウンフォースに関しては劣っており、マラネロは来季、ストレートでの圧倒的なトップスピードを犠牲にしてでも、ダウンフォースを増やす方向での開発の必要性を口にしている。