モンテカルロ市街地コースのヌーベルシケインを通過するフェラーリのシャルル・ルクレール、2021年F1モナコGPにて

劇的結末…母国ルクレールが最速、だがポールがフェルスタッペンに渡るシナリオも / F1モナコGP《予選》結果とダイジェスト

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2021 FIA-F1世界選手権5戦モナコGPの公式予選が5月22日にモンテカルロ市街地コースで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分10秒346の最速タイムを刻んで母国でのポールポジションを獲得した。

レッドブル・ホンダ、メルセデス、そしてフェラーリによる三つ巴の戦いは、実にクレイジーな、実にモナコらしい劇的な結末を迎えた。

Q3最終アタック。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がセクター1で全体ファステストを刻んだ直後、暫定ポールの座にいたルクレールがプールサイドの出口でクラッシュを喫した。

シケイン1つ目のバリアに接触した事で右フロントのトラックロッドが破損。コントロールを失って2個目のコーナーのガードレールに激突した。車両及びデブリ回収のために赤旗が振られた事で、ルクレールの2019年以来のポールが決した。

ただし、ルクレールが決勝をポールポジションからスタート出来るかどうかは不明だ。SF21はリアをバリアに打ち付けており、仮にギアボックス交換が必要となれば5グリッド降格ペナルティが科される事になる。

この場合、予選2番手のフェルスタッペンがポールポジションを獲得する事となり、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がフロントロー2番グリッドに付く。フェルスタッペンにとってはモナコでの自身初の最前列であり、ホンダF1にとっては2004年のジェンソン・バトン以来となるモナコ最前列という結果だった。

熾烈な頂上決戦が期待されただけに半端な形での決着は悔やまれるものの、跳馬勢の速さは予選に入っても決して衰える事はなく、カルロス・サインツも予選4番手と上位グリッドを手にした。

フェルスタッペンとサインツは共に、赤旗さえなければポールを獲得できていたはずだとして失望と怒りをあらわにしたが、同時にルクレールに非はないとも述べ、ライバルの走りを讃えた。

5番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。2番手フェルスタッペンまでは1000分の44秒という僅差。トップ5の過酷さを物語る。

ホンダエンジン勢は、アルファタウリのピエール・ガスリーが堂々の6番手タイムを刻み、セルジオ・ペレスは9番手と、本人的にも不本意な結果に終わった。角田裕毅は僅差とは言え、Q1敗退を喫して16番手でクルマを降りた。

予選を終えた角田裕毅は、トラフィックに阻まれた挙げ句、セッション中に計量ブリッジに呼ばれた事で計画が狂ってしまったと述べ肩を落としたものの、クルマのパフォーマンスは良く、ラップそのものは「かなり良かった」と語った。

チャンピオンシップを牽引するルイス・ハミルトンは7番手と苦しんだ。メルセデス勢はタイヤの熱入れに課題を抱えていた。

週末を通して好調を示していたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はQ3進出を果たして8番手に付けた。チームメイトのランス・ストロールは13番手でQ2敗退を喫した。

トップ10の残り1枠にはアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが滑り込んだ。

FP3に引き続き午後の現地モナコは上空一面を雲に覆われ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温18.9℃、路面34.3℃のドライコンディションでスタートした。

なおハースのミック・シューマッハはFP3での事故の影響で出走を断念。予選は全19台で争われる事となった。

予選Q1:角田、0.018秒差で敗退

グリップ不足に苦しむメルセデスは、第一ラウンドのQ1を前にセットアップを変更。ボッタスがトップ通過を果たし、ルクレールが2番手に続いた。

シューマッハは修復叶わず予選欠場を強いられたが、同じくFP3でFW43Bを壊したニコラス・ラティフィは、ウィリアムズの懸命の作業の甲斐もありコースイン。ただし、僚友ジョージ・ラッセルがQ2進出を決めた一方、18番手でクルマを降りた。

2セット目を前に18番手でノックアウトゾーンに沈んだ角田裕毅は、最終アタックで全セクター自己ベストを繋いだものの、15番手通過を果たしたベッテルに1000分の18秒届かず16番手でQ1敗退を喫した。

2度のF1王者フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、チームメイトのエステバン・オコンが10番手でQ2進出を決めた一方、0.465秒遅れの17番手でノックアウトを喫した。

アルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、アロンソがタイヤの熱入れに課題を抱えていたと説明した。

ノックアウト

  • 角田裕毅
  • フェルナンド・アロンソ
  • ニコラス・ラティフィ
  • ニキータ・マゼピン

予選Q2:明暗分かれる

4台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、全車が4・5周を終えた後に新品ソフトに履き替える形を取った。中団チームはクルマ毎に明暗分かれる結果となった。

マクラーレン勢はノリスが6番手でQ3に駒を進めたが、2度のモナコポールシッターのダニエル・リカルドは最終アタックでミスを喫した事もあり、0.567秒落ちの12番手でノックアウトを喫した。

アストンマーチン勢も、ベッテルが9番手で最終ラウンドへの進出権を手にした一方、ランス・ストロールは0.289秒落ちの13番手に終わった

アルファロメオはジョビナッツィが10番手タイムをマーク。キミ・ライコネンは0.233秒届かず14番手でヘルメットを脱いだ。

ホンダ勢はフェルスタッペンが2番手、ペレスが5番手、ガスリーが8番手でファイナルラウンドに進出した。

ノックアウト

  • エステバン・オコン
  • ダニエル・リカルド
  • ランス・ストロール
  • キミ・ライコネン
  • ジョージ・ラッセル

予選Q3:残り18秒でのクラッシュ

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1セット目の並びがそのままリザルトとなる結末を迎えた。

最終アタックに向かったフェルスタッペンがセクター1で全体ファステストを刻んだ直後、ルクレールがプールサイドの出口でクラッシュを喫して赤旗が振られた。

時計の針は残り18秒で止められた。セッション再開は叶わなかった。

2021年 F1モナコグランプリ決勝レースは、日本時間5月23日(日)22時にスタート。1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:11.113 1:10.597 1:10.346 27
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:11.124 1:10.650 1:10.576 23
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:10.938 1:10.695 1:10.601 28
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:11.324 1:10.806 1:10.611 25
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:11.321 1:11.031 1:10.620 23
6 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:11.560 1:11.179 1:10.900 30
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:11.622 1:11.116 1:11.095 30
8 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:12.078 1:11.309 1:11.419 26
9 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:11.644 1:11.019 1:11.573 26
10 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:11.658 1:11.409 1:11.779 28
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:11.740 1:11.486 22
12 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:11.747 1:11.598 21
13 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:11.979 1:11.600 20
14 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:11.899 1:11.642 21
15 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:12.016 1:11.830 24
16 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:12.096 13
17 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:12.205 12
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:12.366 14
19 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:12.958 12

コンディション

天気
曇り
気温
18.9℃
路面温度
34.3℃

セッション概要

グランプリ名
F1モナコGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
モンテカルロ市街地コース
設立
1929年
全長
3340m
コーナー数
18
周回方向
時計回り

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