ホンダ、最速含むトップ4に3台!角田裕毅も上位10台に…母国ルクレールは受難4周 / F1モナコGP《FP1》結果とダイジェスト
2021年F1世界選手権第5戦モナコGPが5月20日にモンテカルロ市街地コースで開幕を迎え、日本時間18時30分から木曜1回目のフリー走行が行われた。トップ4に3台のホンダエンジン勢が並んだ。
昨年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止を強いられ、2年ぶりの開催となったモンテカルロでの一発目のセッションを制したのはセルジオ・ペレスだった。
週末を前に優勝争いへの期待を口にしていたペレスは、ソフトタイヤを装着したレッドブル・ホンダRB16Bを駆り1分12秒487をマーク。今シーズンとしては初めてタイムシートのトップに立った。
2番手はフェラーリのカルロス・サインツ。ペレスにはコンマ1秒届かなかったが、ミディアムタイヤでの計測だった。右フロントをガードレールに接触させ、一旦ガレージ内でメカニックによる確認作業を受ける場面もあったが、大きな問題はなく32周を重ねた。
母国レースを迎えたチームメイトのシャルル・ルクレールは「4速がおかしい」と無線で訴え、走行僅か4周でオープニング・セッションを終える事となった。チームはSF21にギアボックストラブルが発生した事を明らかにした。
3番手には、サインツに対して0.042秒遅れのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。フェルスタッペンはセッティング変更が気に入らなかったようでダウンシフトに不満をぶつけ、元に戻すよう無線で訴えていた。
アルファタウリ勢は、2019年の前回大会でファステストラップを刻んだピエール・ガスリーが4番手タイムをマーク。20名の中で唯一、モンテカルロでの走行経験がない新人角田裕毅は、まずハードタイヤを履いて18周を重ねた後ソフトに交換。計39周と充実のマイレージを稼ぎ、チームメイトから0.817秒落ちの9番手でヘルメットを脱いだ。
木曜午前の現地モナコは晴天に恵まれ、セッションは気温19.9℃、路面温度38.2℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
最初にモンテカルロの洗礼を受けたのは2度のF1ワールドチャンピオンだった。アルピーヌA521を駆るフェルナンド・アロンソは最終コーナーで曲がり切れずバリアに突っ込み、フロント左側のウイングを破損。デブリ回収のためにバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。
このアクシデントの影響でアロンソは10分ほどを失ったが、トータル37周を積み重ねて12番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)に0.099秒と迫る13番手でクルマを降りた。チームメイトのエステバン・オコンは16番手だった。
Fernando Alonso took some front wing damage, he's now back in the pits
We were briefly under yellow flags, but we are now back under way#MonacoGP 🇲🇨 #F1 pic.twitter.com/yOvHUT2jPt
— Formula 1 (@F1) May 20, 2021
マクラーレンはモータースポーツ史上最も象徴的な配色の一つである淡いブルーとオレンジのガルフカラーに彩られたMCL35Mを持ち込んだ。FP1をテストセッションと位置づけたウォーキングのチームは2台にハードとミディアムを投じ、直前に複数年での契約延長を勝ち取ったランド・ノリスが7番手、ダニエル・リカルドが15番手に付けた。
🏁 FP1 comes to an end here in Monaco. Lando P7 and Daniel P15.
We’ll be back for more this afternoon. 👍#MonacoGP 🇲🇨 pic.twitter.com/F8JIkzD5O7
— McLaren (@McLarenF1) May 20, 2021
通算750戦目を迎えるウィリアムズはソフトタイヤを中心に走り込んだ。ニコラス・ラティフィは14番手、ジョージ・ラッセルは19番手タイムをマークした。
アルファロメオのキミ・ライコネンはサン・デボーテ(ターン1)に向けてタイヤをロックアップさせた。フラットスポットを作った事でミディアムタイヤは10周でお役御免となったものの、10番手タイムでセッションを終えた。
2021年F1第5戦モナコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間5月20日(木)22時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第5戦モナコGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:12.487 | 36 | |
2 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:12.606 | +0.119 | 32 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:12.648 | +0.161 | 39 |
4 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:12.929 | +0.442 | 37 |
5 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.995 | +0.508 | 34 |
6 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:13.131 | +0.644 | 36 |
7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:13.236 | +0.749 | 31 |
8 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:13.732 | +1.245 | 33 |
9 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:13.746 | +1.259 | 39 |
10 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:14.081 | +1.594 | 31 |
11 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:14.090 | +1.603 | 33 |
12 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:14.106 | +1.619 | 27 |
13 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:14.205 | +1.718 | 37 |
14 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:14.268 | +1.781 | 41 |
15 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:14.281 | +1.794 | 36 |
16 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:14.320 | +1.833 | 37 |
17 | 9 | マゼピン | ハース | 1:14.616 | +2.129 | 33 |
18 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:14.801 | +2.314 | 35 |
19 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:14.840 | +2.353 | 35 |
20 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:19.618 | +7.131 | 4 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 19.9℃ |
路面温度 | 38.2℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1モナコGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | モンテカルロ市街地コース |
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設立 | 1929年 |
全長 | 3340m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |