モンテカルロ市街地コースのトンネル内を走行するフェラーリのカルロス・サインツ、2022年5月27日F1モナコGPフリー走行1
copyright Ferrari S.p.A.

ルクレール、母国最速発進!賭けるならフェラーリ、とレッドブル代表…角田裕毅も上々 / F1モナコGP《FP1》結果とダイジェスト

  • Published: Updated:

シーズン7戦目となる2022年F1世界選手権モナコGPが5月27日にモンテカルロ市街地コースで開幕を迎え、日本時間21時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのは母国シャルル・ルクレール。未だ一度も完走した事のないモナコの呪縛を解くべく、1分14秒531のトップタイムを記録し、セルジオ・ペレス(レッドブル)を1000分の39秒差で2番手に抑えた。

ヌーベル・シケインを通過するレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年5月27日F1モナコGPフリー走行1Courtesy Of Red Bull Content Pool

ヌーベル・シケインを通過するレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年5月27日F1モナコGPフリー走行1

トップ4を分け合ったのはフェラーリとレッドブルで、3番手にカルロス・サインツ、4番手にマックス・フェルスタッペンが続いた。4台の差は僅か0.18秒で、ミッドフィルダー達に付け入るスキはなかった。

セッション開始30分を経てレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「もし賭けなければならないなら、ここではフェラーリに分があるはずだ。ただ今回も本当に暑くなるようだし、何が起こるかは分からない」と語った。

金曜午前の現地モナコは晴天に恵まれ、セッションは気温31℃、路面温度53℃のドライコンディションでスタートした。2日目夜以降は天候の悪化が予想されている。

公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。多くがハードとミディアムで周回を重ねた。ソフトを履いたのはアストンマーチンとウィリアムズの計4台のみだった。

スペインGPの最終シケインのパフォーマンスから、中団大本命とみられたアルファロメオは出鼻を挫かれた。バルテリ・ボッタスはメカニカルトラブルに見舞われ、1度もタイム計測を行えないままにセッションを終えた。

屈指のドライバーズ・サーキット、モナコにおける走行ロスの影響は他の比ではない。車体後方を分解しての作業が行われていた事からギアボックス/パワーユニットが疑われる。周冠宇は17番手でヘルメットを脱いだ。

アルファロメオと並びモナコでの躍進が期待されたマクラーレン勢は、ランド・ノリスが5番手、ダニエル・リカルドが7番手とミッドフィールド上位に並んだ。

やや意外にも6番手にはピエール・ガスリーが割って入り、チームメイトにウザがられる角田裕毅も11番手と、アルファタウリ勢が上々の滑り出しを見せた。

モンテカルロ市街地コースを周回するアルファタウリの角田裕毅、2022年5月27日F1モナコGPフリー走行1にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

モンテカルロ市街地コースを周回するアルファタウリの角田裕毅、2022年5月27日F1モナコGPフリー走行1にて

モナコに向けて悲観的だったメルセデスはジョージ・ラッセルが8番手、鼻ピアス付けっぱなしのルイス・ハミルトンが10番手という結果だった。7度のF1王者はチーム無線で「信じられない量」のバウンシングが発生していると報告した。

セッション20分を消化したところでは、ミック・シューマッハ(ハース)がギアボックストラブルを報告。ピットに戻る事ができずレーン入口を塞ぐ形となり赤旗が振られた。

ケビン・マグヌッセン、フェルスタッペン、ルクレール、ペレスはサンテボーテ(ターン1)を曲がり切れず、ランオフエリアに逃れるモナコ恒例の場面が見られたが、派手なクラッシュなどはなく、オープニングはクリーンなままにチェッカーが振られた。

2022年F1第7戦モナコグランプリ2回目のフリー走行は日本時間5月27日(金)24時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第7戦モナコGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:14.531 29
2 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:14.570 +0.039 30
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:14.601 +0.070 28
4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:14.712 +0.181 26
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:15.056 +0.525 31
6 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:15.083 +0.552 33
7 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:15.157 +0.626 33
8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:15.211 +0.680 34
9 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:15.387 +0.856 33
10 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:15.499 +0.968 29
11 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:15.536 +1.005 36
12 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:15.539 +1.008 26
13 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:15.749 +1.218 28
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:15.806 +1.275 30
15 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:16.110 +1.579 39
16 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:16.315 +1.784 24
17 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:16.417 +1.886 27
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:17.714 +3.183 30
19 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:18.636 +4.105 12
20 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 2

コンディション

天気晴れ
気温31℃
路面温度53℃

セッション概要

グランプリ名 F1モナコGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 モンテカルロ市街地コース
設立 1929年
全長 3340m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1モナコGP特集