雨のモンテカルロ市街地コースを走行するレッドブルのダニエル・リカルド、2016年5月29日F1モナコGP決勝レースにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1モナコGP:波乱必至? 忍び寄る雨、6年ぶりのウェットレースの可能性

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モンテカルロ市街地コースで行われる今週末のF1第7戦は、2016年以来となる雨のウェットレースとなる可能性がある。予選が行われる土曜夜以降のモナコの天気予報は芳しくない。

F1モナコGPは伝統的に木曜を初日として開催されてきたが、カレンダーの拡大に伴いその伝統は昨年で終止符が打たれ、今年は他のグランプリと同じ様に金曜に開幕を迎える。

モナコのマリーナに停泊するヨット、2022年5月26日F1モナコGPCourtesy Of Alfa Romeo Racing

モナコのマリーナに停泊するヨット、2022年5月26日F1モナコGP

2回のプラクティスが予定される5月27日(金)は概ね晴れの予想で、最高気温も28度程度まで上がる見通しだが、土曜に関しては、予選への影響は低そうであるものの、夜に雷雨の予報が出ている。

問題は日曜だ。レースは現地15時に開始されるが、午前にはにわか雨、午後には雷を伴った雨の予報が出ており、気温も20度程度までしか上がらない。降水確率は80%と高い。

モンテカルロ市街地コースは周り一面をガードレールが囲う屈指の難コースで、唯でさえクラッシュや接触事故が絶えない。雨が路面を濡らす事になれば大荒れは必至。

ドライバー達にとって過酷というだけでなく、エンジニアにとっても悩ましい。初日のコンディションにセットアップを合わせ込めば、雨が降った場合に後退を強いられかねず、気温の変化をどう予想するかも頭痛の種だ。

2016年のF1モナコGPは降雨に見舞われセーフティーカー先導スタートとなった。

路面は徐々にドライ方向へと変化し、ポールシッターのダニエル・リカルド(レッドブル)はピットストップの際に、チームのミスにより後退。7台がリタイヤする中、ルイス・ハミルトンが逆転優勝を飾る結果となった。

雨のモンテカルロ市街地コースを走行するレッドブルのダニエル・リカルド、2016年5月29日F1モナコGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

雨のモンテカルロ市街地コースを走行するレッドブルのダニエル・リカルド、2016年5月29日F1モナコGP決勝レースにて

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