2022年F1第7戦モナコGP金曜2回目のフリー走行が現地5月27日に開催され、地元出身のシャルル・ルクレールがFP1に続いてトップタイムを記録。初日の両セッションを制した。

2番手にはカルロス・サインツが1000分の44秒という僅差で続き、フェラーリがタイムシートのトップを独占した。

レッドブル勢は1ラップペースでF1-75に対して明らかな遅れを取った。セルジオ・ペレスは首位から0.379秒遅れの3番手、マックス・フェルスタッペンは4番手に並んだ。70秒強のサーキットにおけるコンマ4秒は大きい。モンテカルロ市街地コースは予選結果が決定的な意味を持つ。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「フェラーリはこのセッションでかなりのスピードを見せていた。非常にレーシーに見える」と述べ、ライバルの優勢を口にした。ペレスに遅れを取ったフェルスタッペンに関しては、ターン1が課題だと指摘した。

FP1に引き続き現地モナコ上空は晴れ渡り、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温30℃、路面53℃のドライコンディションでスタートした。オープニングセッションは事故もなくスムーズに終了したが、FP2は赤旗による中断があった。

アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルがプールサイド・シケイン手前でリアを滑らせ、ギリギリでガードレールとの接触を避けた直後、マクラーレンのダニエル・リカルドがルイ・シロン（ターン14）の出口でコントロールを失い、アウト側のガードレールと激突した。

クルマはそのまま惰性で流れていき、ターン15アウト側のTecProバリアに突き刺さった。車両回収のためにセッションは一時、赤旗中断となった。エンジニアは「無事で良かった。クルマは我々が直すから大丈夫。パニックになる必要はない」とリカルドを勇気づけた。

ザク・ブラウンCEOが「チームの期待に応えていない」と発言した週末での出来事であっただけに、リカルドにとっては非常に厳しい初日となったが、チームメイトのランド・ノリスは壁に触れながらも5番手をマークして中団最上位につけた。

なおニアミスのベッテルは9番手でセッションを終えた。チームメイト、ランス・ストロールは16番手と奮わなかった。

メルセデスはジョージ・ラッセルがノリスに迫る6番手を記録したが、フロントのライドハイトを変更したルイス・ハミルトンは12番手とトップ10圏外に終わった。

アルファタウリ勢はFP1からの好調を維持。ピエール・ガスリーがフェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）を退け7番手タイムを刻み、角田裕毅は1ポジションを上げて10番手につけた。

MGU-KのトラブルでFP1を棒に振ったミック・シューマッハ（ハース）とバルテリ・ボッタス（アルファロメオ）は、各々17番手と13番手でフルセッションを消化した。

F1第7戦モナコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間5月28日(土)20時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第7戦モナコGPフリー走行2（FP2）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1モナコGP特集