マイアミ・インターナショナル・オートドロームでレッドブルRB19をドライブするマックス・フェルスタッペン、2023年5月5日F1マイアミGP FP2
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2023年F1マイアミGP FP2レポート:ルクレール衝突で赤旗…頭一つ抜けたフェルスタッペン、角田裕毅は中団に絡めず

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2023年F1第5戦マイアミGP金曜2回目のフリー走行が現地5月5日に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が初日をトップで締め括った。角田裕毅(アルファタウリ)はFP1と同じく18番手という結果だった。

前戦バクーに続き、首が自由に動かせずヘッドレストに問題があると訴える場面がありながらも選手権リーダーは、昨年のポールタイムを0.866秒上回る1分27秒930を記録。後続に大きな差をつけた。

4番手に留まった僚友セルジオ・ペレスはニック・デ・フリース(アルファタウリ)に遭遇した事で回避行動を強いられ、また、ピットエントリーの白線を横切ったとして白黒旗の提示を受けるシーンが見られた。

コンマ4秒遅れの2番手にカルロス・サインツが続き、シャルル・ルクレールが1000分の21秒差でペレスを4番手に抑えた事で、フェラーリの2台が揃って上位に食い込んだが、決して順風満帆というわけではなかった。

残り10分、ルクレールはターン7でリアを失い、続くターン8のTecProバリアに正面から衝突。ロングランをやり終える事ができなかった。赤旗が振られ、セッションは残り4分で再開された。

アルファタウリは角田裕毅が18番手、ニック・デ・フリースが19番手と、中団争いから大きく出遅れた印象だ。

ガレージの中でアルファタウリAT04に乗り込む角田裕毅、2023年5月5日F1マイアミGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージの中でアルファタウリAT04に乗り込む角田裕毅、2023年5月5日F1マイアミGP

FP1に引き続き現地マイアミは晴天に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯(やや遅い)のプラクティス2は気温29℃、路面41℃と、FP1より涼しめのドライコンディションでスタートした。

FP1でのクラッシュを経てハースはニコ・ヒュルケンベルグのマシンを修復。セッション開始と共にコースに送り出した。

赤旗を抜きにしても、決してクリーンなセッションではなかった。角田裕毅はターン1でスモークを上げ、ケビン・マグヌッセンは開始早々、ターン11でスピンを喫してフロントをウォールにかすめた。一時イエローフラッグが振られた。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は終盤のロングランの際に元チームメイトのエステバン・オコン(アルピーヌ)と模擬戦を展開。5番手タイムと上位に肉薄したが、トップ4からはコンマ2秒以上遅れた。

前戦バクーでの大型アップグレードの真価が問われるマクラーレンはランド・ノリスがメルセデスを上回る印象的な6番手を刻んだ。

FP1で1-2を達成しながらもメルセデスは、ルイス・ハミルトンが7番手、ジョージ・ラッセルが15番手と、その後に繋げる事ができなかった。ラッセルはターン2で「3輪走行」をしているようだと不満を訴え、ターン11ではエスケープに逃れる場面もあった。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)、2023年5月5日F1マイアミGP FP2Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)、2023年5月5日F1マイアミGP FP2

ランス・ストロールは僚友アロンソにコンマ3秒遅れたものの、オコンに対して1000分の7秒競り勝ち8番手を獲得。アレックス・アルボン(ウィリアムズ)がピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抑えて10番手に滑り込んだ。

3回目のフリー走行は、日本時間5月7日(土)25時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第5戦マイアミGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:27.930 22
2 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:28.315 +0.385 25
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.398 +0.468 20
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:28.419 +0.489 23
5 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:28.660 +0.730 24
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:28.741 +0.811 23
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:28.858 +0.928 22
8 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:28.930 +1.000 22
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:28.937 +1.007 24
10 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:29.046 +1.116 25
11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:29.098 +1.168 21
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:29.171 +1.241 21
13 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:29.181 +1.251 26
14 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:29.189 +1.259 25
15 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:29.216 +1.286 20
16 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:29.339 +1.409 23
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:29.393 +1.463 22
18 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:29.613 +1.683 24
19 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 1:29.928 +1.998 24
20 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:30.038 +2.108 26

コンディション

天気晴れ
気温29℃
路面温度41℃

セッション概要

グランプリ名 F1マイアミGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 マイアミ・インターナショナル・オートドローム
設立 2022年
全長 5412m
コーナー数 19
周回方向 時計回り

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