マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するカルロス・サインツ(フェラーリ)、2023年5月5日F1マイアミGP FP1
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2023年F1マイアミGP FP1レポート:赤旗で計画変更のメルセデスが1-2発進、序列読めず角田裕毅は後方に

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シーズン5戦目となる2023年F1世界選手権マイアミGPが5月6日に開幕を迎え、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分30秒125を記録して金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅(アルファタウリ)は18番手という結果だった。

2番手にはルイス・ハミルトンが続きメルセデスが今季初の1-2に立った。励みになる事は確かだが、2台の計測ラップは直近のライバルとは大きく異なり、最終盤に記録されたものだった。路面の進化は非常に大きく、序列を推し量るにはFP2、またはFP3を待つ必要がある。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するルイス・ハミルトン(メルセデス)、2023年5月5日F1マイアミGP FP1Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するルイス・ハミルトン(メルセデス)、2023年5月5日F1マイアミGP FP1

エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンによれば、赤旗の発生に伴いメルセデスは走行プランを変更。ミディアムタイヤでのロングランを継続し、他車よりも遅い最終盤にソフトに履き替えた事がタイムシートの並びに影響を与えた。

実際、4番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のラップは赤旗再開直後の残り15分で、3番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)のラップは残り5分で記録されたものだった。メルセデス勢がタイヤ交換のためにピットに入ったのは残り5分を切っての事だった。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年5月5日F1マイアミGP FP1Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年5月5日F1マイアミGP FP1

金曜のマイアミ・インターナショナル・オートドロームは晴天に恵まれ、日本時間27時からのオープニングセッションは気温29℃、路面温度48℃のドライコンディションでスタートした。

週末1発目のセッションという事で路面は非常に滑りやすく、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)がスピンを喫し、ランス・ストロール(アストンマーチン)がエスケープに逃れ、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)がタイトなターン16でリアを滑らせる展開でセッションはスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に柔らかいレンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

残り27分、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がターン3でグリップを失いスピン。フロントを中心に車体右側からコンクリート・ウォールに激突して赤旗が振られ、10分近くに渡ってセッションが中断された。

チームメイトが4番手をマークした一方、もう1台のスペシャルカラーのRB19をドライブした前戦ウィナー、セルジオ・ペレスは11番手に留まった。アルピーヌ勢、アストンマーチン勢、そしてヒュルケンベルグが残りのトップ10を占めた。

角田裕毅はトラフィックに見舞われたようで18番手とフィールド後方に沈み、チーム無線を通して不満をあらわにした。

パーツの破損だろうか。デ・フリースは何らかのトラブルを抱えたようで、序盤のスピン以降、ガレージに籠もる姿があり、走行わずか10周の20番手最下位でセッションを終えた。

2回目のフリー走行は日本時間5月6日(金)30時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第5戦マイアミGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:30.125 17
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:30.337 +0.212 24
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.449 +0.324 22
4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:30.549 +0.424 22
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:30.724 +0.599 22
6 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:31.104 +0.979 19
7 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:31.231 +1.106 24
8 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.337 +1.212 23
9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.392 +1.267 14
10 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.542 +1.417 26
11 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:31.566 +1.441 22
12 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:31.810 +1.685 23
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:31.853 +1.728 24
14 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:31.902 +1.777 23
15 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.903 +1.778 24
16 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.997 +1.872 23
17 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:32.134 +2.009 21
18 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:32.169 +2.044 27
19 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:32.619 +2.494 26
20 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 1:34.637 +4.512 10

コンディション

天気晴れ
気温29℃
路面温度48℃

セッション概要

グランプリ名 F1マイアミGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 マイアミ・インターナショナル・オートドローム
設立 2022年
全長 5412m
コーナー数 19
周回方向 時計回り

F1マイアミGP特集