マイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2023年5月7日F1マイアミGP決勝レースのスタート直後のメインストレート
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2023年F1マイアミGP 決勝レポート:フェルスタッペンが逆転の今季3勝!角田裕毅、奮闘も1.3秒及ばず

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2023シーズンのFIA-F1世界選手権第5戦マイアミGPの決勝レースがフロリダ州現地5月7日(日)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、予選9番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が逆転の今季3勝、昨年大会に続く2連覇を果たした。

予選Q3のミスにより巻き返しのレースに臨んだ選手権リーダーは15周目に早くも2位に浮上。ポールシッターの僚友セルジオ・ペレス追撃態勢を整えると、残り10周でオーバーテイクを決め、5.384秒差でトップチェッカーを受けると共にファステスト・ラップの1点を追加した。

3位はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)。レッドブル勢に対しては一度たりとも攻める事ができなかったが、逆に他のライバルに脅かされるような場面もなく、孤独なレースを経て今季3回目の表彰台に上がった。

表彰台に上がったレッドブルの最高マーケティング責任者を務めるオリヴァー・ヒューズ、2位セルジオ・ペレス、優勝したマックス・フェルスタッペン、3位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年5月7日F1マイアミGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台に上がったレッドブルの最高マーケティング責任者を務めるオリヴァー・ヒューズ、2位セルジオ・ペレス、優勝したマックス・フェルスタッペン、3位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年5月7日F1マイアミGP

トップ3の後方にはメルセデスとフェラーリが続いた。予選とは対照的に軍配はメルセデスに上がった。

ジョージ・ラッセルはW14の強力なレースペースを武器に、コース上でカルロス・サインツを交わして4位フィニッシュを果たした。ピットレーンの制限速度違反によってサインツには5秒ペナルティが科された。

13番グリッドのルイス・ハミルトンはシャルル・ルクレールを抜き去り6位と、大きく返り咲いた。ミディアムタイヤでの最終スティントのペースが際立った。

アルピーヌ勢はピエール・ガスリーが8位、エステバン・オコンが9位とダブル入賞を飾った。

17番グリッドの角田裕毅(アルファタウリ)は今回も堅実かつ力強い走りを披露。3戦連続入賞に迫ったが、ケビン・マグヌッセン(ハース)に惜しくも1.364秒及ばず、今季4回目の11位に終わった。

周冠宇(アルファロメオ)とランス・ストロール(アストンマーチン)を抑える角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月7日F1マイアミGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

周冠宇(アルファロメオ)とランス・ストロール(アストンマーチン)を抑える角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月7日F1マイアミGP決勝レース

敗因の一つはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)の攻略に時間が掛かったことだろう。

ハードを履いた第1スティントに一旦、コース上で追い抜いたものの、残り21周でミディアムに履き替えコースに戻るとアンダーカットを許す形となり、再度交わすのに10周以上を費やした。

残り7周でバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を交わし、5秒前方のマグヌッセンを視野に捉えたが、マグヌッセンも自己ベストで応戦。オーバーテイクするには周回数が足らなかった。

レース概要

決勝は日本時間8日(日)28時30分にブラックアウトを迎え、1周5,412mのコースを57周する事で争われた。現地マイアミは晴れ、チャンピオンシップポイントを争うレースのフォーメーションラップは気温27℃、路面41℃のドライコンディションで開始された。

米国らしく、レース前にはウィル・アイ・アムが指揮する40人編成のオーケストラの生演奏をバックに、ラップ界のレジェンド、LL・クール・Jによるドライバー紹介が行われ、チアリーダーたちに囲まれて20名がグリッドに登場した。

前日夜の雨によって路面に載ったラバーは全て洗い流された。レース中の降水確率は10%と予想されたが、最後まで雨が降る事はなかった。

公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に柔らかいレンジのC2からC4コンパウンドを投入。上位勢はミディアムからハードに繋ぐ1ストッパー、後方勢はリバースストラテジーを採るチームが目立った。

フェルスタッペンやオコン、角田裕毅を含む7名はハードを装着。マクラーレン勢のみ一発逆転を狙うソフトをスタートタイヤに選んだが、セーフティーカー導入へと繋がるようなアクシデントはなく、ランド・ノリスは17位、オスカー・ピアストリは19位と、非常に厳しい結果に終わった。

注目のオープニングラップでは、ターン1でニック・デ・フリース(アルファタウリ)が激しいタイヤスモークを上げてノリスのリアに衝突。幸いにも大きなダメージはなかった。

ソフトの瞬発力を武器にピアストリは一気に5つポジションを上げたが、ノリスは3つ順位を落とした。4番グリッドのマグヌッセンは3ポジションダウン。角田裕毅は2つポジションを上げて15番手と、幸先の良いスタートを切った。

接触があったか。ローガン・サージェント(ウィリアムズ)は2周目にピットに入りフロントウイングを交換。母国レースを最下位20位で終えた。

4周目、メインストレートで迫力の3ワイドが勃発。フェルスタッペンはマグヌッセンとルクレールの2台を一気に抜き去り6番手に浮上すると、14周目に表彰台圏内に足を踏み入れ、翌周にアロンソを交わしてペレスの背中を捉えた。

ルクレールは一旦前に出ながら抜き返されるなど、カスタマーチームのマグヌッセンを追い抜きあぐねた。

7番手を走行していたマグヌッセンは上位勢としていち早くタイヤ交換に動き、14周目にハードタイヤに交換。その翌周にはガスリーとバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が続いた。

ラップ・リーダーのペレスは20周目にハードに履き替え3番手でコースに復帰。ハードスタートのフェルスタッペンは残り12周でミディアムに履き替え、ペレスの1.5秒後方の位置でコースに戻ると、その2周後に首位に踊り出た。

2023年F1第5戦マイアミGP決勝リザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 57 1:27:38.241 26
2 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 57 +5.384s 18
3 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 57 +26.305s 15
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 57 +33.229s 12
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 57 +42.511s 10
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 57 +51.249s 8
7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 57 +52.988s 6
8 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 57 +55.670s 4
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 57 +58.123s 2
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 57 +62.945s 1
11 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 57 +64.309s 0
12 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 57 +64.754s 0
13 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 57 +71.637s 0
14 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 57 +72.861s 0
15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 57 +74.950s 0
16 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 57 +78.440s 0
17 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 57 +87.717s 0
18 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 57 +88.949s 0
19 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 56 +1 lap 0
20 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 56 +1 lap 0

コンディション

天気晴れ
気温27℃
路面温度41℃

セッション概要

グランプリ名 F1マイアミGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 マイアミ・インターナショナル・オートドローム
設立 2022年
全長 5412m
コーナー数 19
周回方向 時計回り

F1マイアミGP特集